このページの本文へ移動

「敦煌莫高窟壁画第257窟 西壁 九色鹿本生部分(北魏)」(左)藁谷 剛巳

ページID:385964226

左

左

左

左

( 昭和61年度 94.0cm × 140.0cm )

壁画についてガンジス川辺に棲む九色の美しい鹿に溺れる男が助けられた。鹿は口外無用を誓わせるが、莫大な賞金欲しさに鹿との約束を守らず、男は王に居場所を告げる。王が鹿に遭い、事の次第を知るとその気高さに打たれ、以後仲間を捕まえたり殺したりしないと誓い、国は大いに栄えたという物語。川の流紋や鹿の姿、角の形等流麗であり、剥落や変色にも惹かれながら形の美しさを損なわぬよう留意した。左端灰変部は香を焚いた痕との事で、魅力を感じ克明に模写した。
制作者の紹介1960 年千葉県松戸市生まれ
1985 年東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業
1987 年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻日本画修了
1989 年薬師寺中門仁天王像彩色に携わる(~ '91)
1999 年法務省保護局編集「更生保護」表紙絵担当(~ '00)
主な展示会日本美術院展・個展・グループ展
受賞歴1982 年千葉県展美術協会賞
1987 年第2回有芽の会法務大臣賞
1998 年第1回東京日本画新鋭選抜展 奨励賞
1999 年春の院展 奨励賞
2000 年院展 奨励賞