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絹本着色元三大師画像

更新:2010年11月3日

寛永寺
昭和62年度指定
 元三大師とは、康保3年(966)、第18世天台座主てんだいざすとなった慈恵じえ大師良源りょうげん(912−985)のことです。加持祈祷の効験を広く崇められ、数多くの画や彫像が造られました。永観3年(985)の正月3日に没したことから、元三大師と通称されます。

 画面の大きさは、たて166、よこ83センチ。左右に2人の童子を配した坐像で、上方に幔幕まんまくを配する形式から、神格化された礼拝像として制作されたと考えられます。制作年代は、後屏の水墨画に室町時代初期を下らない様式が認められ、14世紀末から15世紀始めのころと推定されます。作者は、民部法眼と伝えるのみで、詳しいことはわかっていません。

 この画像は、もと比叡山横川首楞厳院ひえいざんよかわしゅりょうごんいんにありましたが、元亀2年(1571)織田信長の焼き打ちのおり難をのがれました。寛永18年(1641)、寛永寺の開山天海僧正が、この画像を当時持っていた伊勢国西来寺(現三重県津市)から借りて、徳川三代将軍家光の男子誕生を祈り、四代将軍家綱が生まれたという有名なエピソードがあります。

 江戸庶民の信仰も集め、元三大師まいりといって多くの人が寛永寺の両大師堂に参詣しました。

現在は秘仏となっていますが、年に一度、1月3日にだけは御開帳されます。

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