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絹本着色八相涅槃図

更新:2010年11月3日

瑞輪寺
平成4年度登載

 当寺は日蓮宗身延山久遠寺末で、天正19年(1591)久遠寺17世日新が日本橋馬喰町に創立。慶長6年(1601)神田筋違橋に転じ、慶安2年(1649)現地に移りました。江戸時代に2度の大火に遭い、幕末には上野戦争の兵火に罹り、現在の堂宇はその後の再建です。
 釈迦が亡くなる情景を描いたものを、涅槃図といいますが、本図は、特に涅槃の前後を取り上げたもので、これを八相涅槃図と呼びます。
中央に大きく釈迦が臥す姿を描き、周囲に区画を設けずに、前後の七場面を描き、金泥塗の短冊形に墨書で題詞を書き入れ、説明がなされています。本画像の図様は、鎌倉時代末に制作された国重要文化財・岡山遍明院蔵本と細部までほとんど同じですが、遍明院本にない題詞が書かれてあり、貴重です。縦162.5センチメートル、横135.2センチメートル。
 作者は、落款により、勝山琢眼かつやまたくげん(1747−1824)と知られ、奈良・京都を中心に江戸時代後期に活躍した絵師です。本図の伝来は不明ですが、作者が京都の画人であり、古図を写すのに長じたという記録により、京都周辺で模写され、やがて関東にもたらされたと考えられます。

絹本着色八相涅槃図
絹本着色八相涅槃図

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