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絹本著色珪山宗璜像 附、絹本著色珪山宗璜像・紙本墨書珪山宗璜遺偈

ページID:146829875

更新日:2024年2月20日

臨江寺
平成19年登載

 臨江寺の開山、珪山宗璜の自賛じさん頂相ちんぞう(禅僧の肖像画)です。縦98.8センチメートル、横51.2センチメートル。本図は元禄4年(1691)、珪山宗璜の弟子で、臨江寺2世住職を務めた利南宗貞の依頼により桃田柳永が制作したものです。3月中旬に宗璜が自賛を寄せ、宗貞に授与されました。江戸狩野派の作品であるとともに、臨江寺の歴史に関わる資料として貴重なものです。
 珪山宗璜(1612~1691)は慶長17年(1612)京都に生まれ、機庵宗用に師事しました。桂山・圭山とも。寛永7年(1630)、不忍池の南側に臨江庵を開いています(のちの龍興山臨江寺)。大徳寺206世住職を務め、元禄4年(1691)11月12日に逝去しました。なお臨江寺は延宝9年(1681)谷中に移り、現在に至っています。
 作者の桃田柳栄(1647~1698)は江戸桶町住。狩野探幽かのうたんゆう(1602~1674)門下の四天王の一人で、久隅守景くすみもりかげと並び称せられました。薩摩藩御用絵師となり500石を与えられています。元禄11年(1698)1月13日没。
 なお、本図を台東区区民文化財台帳に登載するにあたり、関連する資料2点を付属資料としました。絹本著色珪山宗璜像は、本図と同様、珪山宗璜自賛の頂相です。作者不明。元禄4年2月上旬の自賛があり、弟子の玉令宗玖に授与したものとみられます。紙本墨書珪山宗璜遺偈は逝去の直前、同年11月制作のものです。


絹本着色珪山宗こう像

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