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絹本着色天台大師画像

更新:2010年11月3日

天王寺
平成4年度登載

 天台大師ぎは、天台宗の開祖としてわが国では古来尊崇され、その肖像画も平安時代以来多く描かれました。
 天台宗天王寺の所蔵になる本図は、大きさが縦96センチメートル、横41センチメートルで、沓と水瓶を前の床に置き、頭布を被り禅定印を結んで曲ろくの上に坐る姿を描き、典型的な天台大師像を表現しています。褐色の袈裟を着け、紺色の条葉部には金泥で唐草文を描き、衣文線には墨線に金泥の線が添えられて用いられています。なお、作者については土佐行光筆と伝えますが、確証はありません。しかし、その、のびのびとした描線による、おおらかな表現は古様を示しています。
 軸止め墨書により、もと大和の金峰山寺きんぷせんじの宝物であったと知られます。真言宗僧侶、丸山貫長まるやまかんちょうという人物がこれを所蔵していたのを、個人が買い受け、大正4年6月に当寺に寄進しました。
 本図は、その描法により南北朝時代の作品と知られ、確実な筆使いで描かれており、絵具の剥落もこの時代のものとしては少なく、制作は優秀であり、貴重です。

絹本着色天台大師画像
絹本着色天台大師画像

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