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紙本著色仏涅槃図

ページID:997115356

更新日:2024年2月20日

玉林寺
平成8年登載

 釈迦の入滅にゅうめつ(臨終)を描いた図を仏涅槃図といいます。本図は、江戸時代中期の制作。縦304センチメートル、横250センチメートルで、区内に多く現存する仏涅槃図の中でも大きなもののひとつです。
 図柄は、中央の宝台ほうだい上に釈迦が横たわり、その周囲では多くの弟子や鳥獣が嘆き悲しむさまが見えます。上部には月、沙羅双樹さらそうじゅの木々、インドの大河跋提河ばつだいが、右上には雲に乗る摩耶夫人まやぶにん(釈迦の母)とその従者の姿が見えます。
 描線は、釈迦の手・足の描写にやや硬さが見られますが、安らかに眠る釈迦の顔、弟子たちの表情や衣装、鳥獣の姿態等、各々個性豊かに描き、彩色は、釈迦の衣は切金きりかね(金箔を紐状に細く切ったもの)や金泥、弟子・鳥獣は金泥・群青・緑青・朱など、多彩な絵具を的確に用いています。
 落款がないため、作者は明らかでありませんが、このような変化に富む描写、的確な彩色表現から、高度な絵画技法を身につけた絵師であることをうかがわせています。本図は、区内現存の仏涅槃図の中でも優品のひとつとして、きわめて貴重です。


紙本着色仏涅槃図

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