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過去実施講座

更新:2017年11月28日

平成29年度実施講座

第二回「伝統工芸の危機 漆の知られざる世界」

 平成29年10月25日及び11月1日にシニアライフ応援計画「伝統工芸の危機 漆の知られざる世界」の講座が開催されました。

 身近にありながら、あまり知られることがなかった伝統工芸の世界の現状を、経験豊かな二人の専門家に伺うと共に、その生き方、考え方にもスポットライトを当てた、楽しく興味深い企画でした。

1日目(10月25日)

 1日目は、キトラ古墳及び高松塚古墳の壁画修復を指揮した文化財保存修復の第一人者である川野邊渉先生(東京文化財研究所特任研究員、東京芸術大学大学院教授、世界遺産の文化財保存修復国際センター理事)にお越しいただき、秘境添乗員でフリーライターの金子貴一さんの司会で、お話が進められました。

国内外の文化財修復、保存について

 日本国内の危機的状況にある文化財の保存、修復に関わるお話の中には、世界遺産の厳島神社の鳥居に関わる秘密や、世界各国のそれぞれの修復の違いなど、この講座でしか聞けない貴重なお話がたくさんあり、驚きの連続でした。
 興味深かったお話は、実は日本のように文化財を保護する法律がしっかりしている国は少ないということでした。フランスやイタリアなどは、文化財や美術品等を所持しているお金持ちが個人で修復をしている場合が多いようです。
 文化財の修復が終わると、化学式をチタンプレートに刻んで残します。これは、はるか未来に言葉が変わっても、修復方法が伝わるようにという思いが込められているという事です。数百年、数千年先を見つめてお仕事をされている川野邊先生ならではのお話でした。
 

文化財修復への思い

 日本は文化財修復に関しても、世界に様々な支援を行っています。川野邊先生は「現地の人が最低限喜んでくれる。役に立つことをすることが大事。分不相応なことはしない。独りよがりの価値観を、現地に押し付けるようなやり方はしたくない。」と仰います。
 伝統工芸が滅びてしまうのは仕方ないことかもしれません。しかし、川野邊先生は「保存技術の保持者が一生懸命している仕事を知ること、やってきたことを凄いことだと認めること、その人たちの何かに興味を持ち、できれば購入することが大事です。」とも話していました。それが危機的な伝統技術と、その技術保持者を支える事になるのだと知りました。

2日目(11月1日)

 私たちの身近にありながら、実は危機的状態にあるのが「漆の世界」です。
 講座の前半は、川野邊渉先生が漆文化と日本の伝統工芸の危機について説明をしました。世界的にみると漆文化は、日本をはじめ中国、朝鮮半島にも存在し、別の植物を使った「漆文化」がベトナムやタイにも存在します。

日本漆の現状について

 日本の漆器づくりの流れは、まず漆の木に漆カンナで傷をつけて樹液を集める「漆かき」の作業から始まり、次に樹液を濾す作業に入ります。伝統的には、この作業専用の和紙で作られた濾紙を使っていましたが、現在では安価で性能もよいナイロンを使用している職人が多いようです。漆カンナ職人は一人しかおらず、濾紙制作も危機的状況にあります。
 漆制作では最後に、木地に漆を塗ります。その時に使用されるのが漆刷毛です。現状では刷毛を使用せず、漆をカーテン状に流したところに木地をベルトコンベアで通したり、霧吹きで吹き付けたりして塗りの作業を行っています。
 実は専門家でもプラスチックに漆刷毛で漆を塗ったものと、伝統的に作られた漆器の区別は難しく、市場に出回っている漆器のうち、伝統的工法で作られる「本物」は、漆器全体の「3%程度」ではないか、というお話もありました。

漆器制作工程の要 漆刷毛

 漆器制作工程の要が、漆刷毛です。伝統的漆刷毛を製作できるのは、田中信行親方をはじめ、数名しかおりません。漆刷毛職人の田中親方は3代目で、平成26年に文化庁から選定保存技術保持者として認定を受けました。
 講座では工房の様子をそのままに、実演を行っていただきました。一つの漆刷毛が完成するまでの技の正確さ、鮮やかさに参加者は見入っていました。

漆刷毛職人の心構え

 漆刷毛製作における心構えについて、田中親方は「何も考えていません。あくまで平常心です。」「問屋から注文を受け、製作作業に集中し、納めるだけ。」という親方は、ご自身で作った漆刷毛が市場でいくらで売られているかも知らないと仰います。

 「自分は求められたものを、求められた通りに作る。出来不出来はあるかもしれないが、出来上がった漆刷毛の評価は購入した人、使用した人に委ねる。」という姿勢に、漆刷毛を作る事こそが私の仕事である、という職人としての誇りが感じられました。

講師の3人
(左より)田中親方・川野邊先生・金子さん

さいごに

 漆刷毛という私達の日常生活ではなかなか目にすることのない技術を通じ、日本の伝統工芸の置かれている現状をほんの少しですが、知ることが出来ました。

 講座の中で、「私達に何ができるかという事を考えてしまうと重くなってしまうし、難しい。まずは知ってもらい、興味があれば調べ、購入し、使用してもらう事が大切だ。」という話がありました。
 
 伝統工芸というと敷居が高く感じられるかもしれませんが、日常生活の中で使用している食器や道具にどんな技術が使われているのか、誰が作っているのかを考えてみるだけでも、新しい世界を知ることの第一歩になるのかもしれません。
 
 田中親方、川野邊先生、金子さん、貴重なお話をありがとうございました。

アンケート結果

 講座参加者の声をアンケート結果を通じてご紹介します。ぜひご覧ください。

 シニアライフ応援計画実行委員会では、皆様が楽しんでいただき、今後のシニアライフを充実させていけるような講座を企画していきます。また、企画に携わる実行委員も随時募集しております。ご興味のある方は、ページ下部にあるお問合せ先までご連絡ください。

第一回:この街がもっと好きになる「浅草芝崎町」菓子屋街ものがたり

7月26日(水曜日)に、シニアライフ応援計画

「この街がもっと好きになる「浅草芝崎町」菓子屋街ものがたり」講座が開催されました。

西浅草3丁目が浅草芝崎町だったこと、そこが菓子屋街だったこと、金花糖というお菓子があったことを浅草芝崎町で生まれ育った稲石一雄さんを講師にお迎えし、その思いを語っていただきました。蕎麦屋の屋号に多い『〜庵』もここ浅草芝崎町が発祥だったという豆知識もおまけにつきました。講義の後は、本物の貴重な金花糖の型を使い、クラフト体験もしました(金花糖の型を作る人も今はいなくなっています)。
昔の浅草芝崎町の写真を交えながらの講義では「懐かしい」という声があがり、後半のクラフト制作ではシニア世代の受講生の皆様が童心に帰り、盛り上がりました。

平成27年度実施講座

第一回:シニアのチカラ活用講座

 講座やイベント開催を考えている方や、活動をサポートしたいと考えている方を対象に、イベントの企画から実施までのノウハウを習得する講座を実施しました。
 この講座から生まれた企画を、27年度のシニアライフ応援計画企画講座として開催しました。

第二回:アンチエイジング のためのセルフケア

「シニアのチカラ活用講座」から生まれた講座第一弾です。
全身ケアをご自身でできるようにするための講座で、骨、筋肉、神経、経絡など体のことを知り、すぐに実践できる簡単なお手入れ方法を学びました。
専門用語など難しい言葉があり、苦労する場面も見られましたが、実際に体を
動かしながら楽しく参加していただきました。

第三回:シニアのための声出し講座

「シニアのチカラ活用講座」から生まれた講座第二弾です。
疲れない良い声の出し方を知って、日本語の声の響きを楽しむ講座を実施しました。
発声の仕組み、音から見た日本語の特徴、習慣にしたい声出し練習メニューを学び、脳の刺激になる素敵な文章を読み合いました。

平成26年度実施講座

第一回:写真セラピー 〜写真で私を再発見 みんなで楽しく自分らしく〜

講座内で写真撮影を行い、撮影した写真や事前に持ち寄った写真を、スクラップブッキングという手法を用いてオリジナルアルバムにしました。

第二回:「支援の担い手」としてのシニア 〜活躍が期待される背景とは〜

シニア世代の社会参加についての講演と、実際に活動しているボランティア団体の紹介を行いました。

傾聴研究会

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お問い合わせ

生涯学習課社会教育担当
電話:03-5246-5821

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