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主な動物由来感染症

更新:2010年10月22日

ズーノーシス(動物由来感染症)

動物(無症状)から人(重症)の場合も!

人と動物の共通感染症(ズーノーシス)のうち、動物から人に感染する病気を総称して「動物由来感染症」といいます。
動物(ペット)が動物由来感染症の病原体に感染しても無症状なことがあるため、知らないうちに飼い主が感染してしまう場合があります。ペットの定期検診を受けるなど、日常の健康管理に注意し、ペットの病気を早めに見つけましょう。
また、ペットが病気と診断された場合、人にうつる可能性があるか否かを獣医師に確認しましょう。

かかりつけの動物病院で、まず相談!

動物由来感染症から身を守り、ペットを家族の一員として仲良く暮らすためには、予防に関する正しい知識が必要です。
ペットのかかりつけ動物病院を持ち、飼い方・病気の予防やワクチン接種など 、いつでも相談できる関係づくりが大切です。

体に不調を感じたら早めに受診を!

動物由来感染症に感染しても、風邪やインフルエンザ・ありふれた皮膚病などに似た症状がでる場合が多く、病気の発見が遅れがちです。特に、子どもや高齢者は感染しやすいので要注意です。医療機関を受診する際は、ペットの飼育状況についても医師に話しましょう。

狂犬病
病気の特徴(症状) 平均30日の潜伏期間の後発症。初期は風邪に似た症状で、かまれた部位に知覚異常が見られる。不安感、恐水症、興奮、麻痺、錯乱などの神経症状が現れ、数日後に呼吸麻痺で死亡する。発症してしまうと100%死亡する。
感染経路・感染状況 感染した犬、ネコ、アライグマ、キツネ、スカンク、コウモリなどにかまれたりして、唾液中のウイルスに感染する。日本では、1957年以降発生してないが、アジア・アメリカ・ヨーロッパなどの外国では、今でも発生があり、世界で年間3から5万人が死亡している。
予防 ・万一の発生時に備え、日本では飼い犬に必ず年1回、ワクチンの予防接種を受けさせる(4から6月)。
・飼い犬は登録する(犬の取得時に1回)。
Q熱
病気の特徴(症状) 感染者の50%は症状が現れない。軽度の呼吸器症状で治ることも多いが、急性型では、インフルエンザに似た症状で、悪寒を伴う急激な発熱(38から40度)、頭痛、眼球後部痛、筋肉痛、食欲不振、全身けん怠感など。肺炎症状、肝機能障害なども見られ、心内膜炎に移行する等の重症例もある。
感染経路・感染状況 野生動物、家畜、ペットなどが感染している場合がある。感染した動物の尿やふん、羊水、獣皮や毛皮類などに含まれる病原体を吸い込んで、経気道感染することが最も多い。また殺菌されていない牛乳を飲んだり、感染した動物の肉を食べることでも感染する。ダニが病原体を媒介することもある。
予防 ・野山では長袖を着用するなど肌の露出を避け、虫よけ剤を塗る。
・生乳を飲まない。
エキノコックス症
病気の特徴(症状) 日本では主に北海道で患者の発生が見られる。虫卵が口から入ることで感染し、虫卵は腸の中で幼虫になり、その後肝臓に寄生する。感染後、数年から数十年ほどたって自覚症状が現れる。初期には上腹部の不快感・膨満感の症状で、さらに進行すると肝機能障害を起こす。
感染経路・感染状況 北海道のキタキツネが主な感染源で、ふん中に病原体であるエキノコックスの虫卵を排出する。北海道で放し飼いをして感染した犬もキタキツネ同様に感染源となる。人はエキノコックスの虫卵を手指や、食物や水などを通して口から入ることで感染する。ここ10年ぐらいは、毎年10人前後が新たに患者となっている。人は血清等で検査可能であるが、治療方法は外科手術となる。犬はふんで検査可能。
予防 ・キタキツネなどとの接触をできるだけ避け、外出後は手をよく洗う。
・キツネを人家に近づけないよう、生ゴミ等を放置せず、エサを与えたりしない。
・沢や川の生水は煮沸してから飲むようにする。
・山菜や野菜、果物などもよく洗ってから食べる。
・犬も感染した野ネズミを食べて感染するため、放し飼いをしない。
オウム病
病気の特徴(症状) 突然の発熱(38度以上)で発症、せきが必ず出て、たんを伴う。全身けん怠感、食欲不振、筋肉痛、関節痛、頭痛などのインフルエンザのような症状。重症になると呼吸困難、意識障害などを起こし、診断が遅れるとまれに死亡することがある。
感染経路・感染状況 鳥(セキセイインコ、オウム、ハトなど)のふんに含まれる菌を吸い込んだり、口移しでエサを与えることによっても感染する。
予防 ・鳥を飼うときは、羽やふんが残らないよう常に清潔にする。
・口移しでエサを与えないなど、節度ある接し方が大切。
・鳥を飼っている人がおもい風邪の症状を感じたら、オウム病を疑って専門医に受診し、鳥を飼っていることを医師に説明する。
・信頼のおけるペットショップで健康な鳥を購入する。
レプトスピラ症
病気の特徴(症状) 症状にかなり個人差があり、軽症型、髄膜炎型、重症型(ワイル病型)がある。いずれも悪寒、発熱、腹痛や下痢、頭痛、おう吐などの症状が見られる。
感染経路・感染状況 原因菌であるレプトスピラはネズミの尿中に排せつされ、これに汚染された水や土壌などを介して人が感染する。水田などのほか、川や池で感染する場合が多く、それらの場所での作業従事者やカヌーなどのアウトドアの愛好家など、水に接する機会が多い人は注意が必要。
予防 ・ネズミの駆除と環境整備。
パスツレラ症
病気の特徴(症状) パスツレラは、犬やネコの口の中に普通に見られる細菌で、かまれたり、引っかかれたりした場合に人間が感染することがある。通常は、かまれたりした場所が赤くはれたりするだけの軽症である。傷が深い場合には脳髄炎になったりすることもある。
感染経路・感染状況 厚生労働省の調査では、犬の75%、ネコの97%の口の中、またネコのツメの20%に保有が見られる。人がかかる場合の約半数は犬、ネコのかみ傷、かき傷による。最近の調査によれば、鼻や口などからの呼吸感染も報告されている。
予防 ・犬やネコにかまれたり、引っかかれたりしないように注意し、傷を受けた場合は石けんでよく洗う。
エボラ出血熱
病気の特徴(症状) 発症は突発的で、おもいインフルエンザのような症状。高熱とともに、眼結膜炎、咽頭痛、筋肉痛、頭痛など。次いで胸、腹部痛および出血(下血・吐血)。死亡者の90%以上は消化管出血を示す。サル(カニクイザル、アフリカミドリザル)では、元気消失、沈うつ、出血、肝機能障害などの症状が現れ、6から10日で100%死亡。
感染経路・感染状況 自然界からの人への経路は不明だが、サルとの接触で感染した例あり。人から人へは、汚染注射針の頻回使用、医療・介護現場での手袋・マスクなどの基本的器具の不足などによる。空気感染はないが、感染源となるのは患者の血液、分泌物、排せつ物、だ液などの飛沫とされている。
予防 ・アフリカなど流行地ではサルとの接触を避ける。

歩いている猫のイラスト

お問い合わせ

台東保健所 生活衛生課 愛護動物管理担当
電話:03-3847-9437

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