区民憲章「草案」の解説について
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更新日:2010年10月22日
1 台東区民憲章の特徴について
台東区らしい進取の精神に富んだ個性的な憲章となっています。
- 「あしたへ」という副題
- 松尾芭蕉の俳句を引用した前文
- 全てひらがなで表記された本文
2 副題について
副題
あしたへ
解説
現在台東区に関わる人全て、そしてこれから台東区に関わる人全てに対して送る未来へ向けた思いを伝える表現として「あしたへ」という副題を付けました。
3 前文について
前文
江戸の昔に「花の雲 鐘は上野か 浅草か」と詠まれたわたくしたちのまち台東区は、磨き抜かれた匠の技やきさくで人情あふれる暮らしが、あちらこちらに今も息づいています。
わたくしたちは、先人が築いてきた文化や環境を大切にして、より素晴らしいまちを目指し、この憲章を定めます。
解説
前文には、大きく2つの役割があります。
1つは、台東区内の人々に向け、自分たちが住んでいるところがどのような場所なのか改めて確認できる内容であること。
2つめは、区外の人にも台東区をアピールすることができる内容であることです。
このため、前文には、台東区の歴史や地理、台東区の特徴(台東区らしさ)、誇るべき点などを表現することが求められます。
台東区民憲章では、松尾芭蕉の句である「花の雲 鐘は上野か 浅草か」を前文に引用いたしました。
また、先人が作り上げた多彩な産業や文化などへの尊敬の念を盛り込みました。
そして、副題「あしたへ」を受けて、未来への志向性を結びで表現しています。
4 本文について
解説
本文の表現は、読み手個々の想像力や行動意欲をかきたてることができる「心が動く」、「心が弾む」、「心が温かくなる」言葉を大切にしながら作成しました。
たからものをうけつぎ こころゆたかなまちにします
この条文は、先人に敬意を払う心の大切さを謳っています。
「先人が築いてきた文化や環境」などを「たからもの」として受け止め、これを継承していくことを表現しています。
おもてなしのえがおで にぎやかなまちにします
この条文は、「おもてなし」の心の大切さを謳っています。
台東区の観光地・商業地としての特性だけでなく、人の集まるまちとしての受容性の高さも踏まえて表現しています。
おもいやりささえあい あたたかなまちにします
この条文は、思いやりの心の大切さを謳っています。
台東区は、昔から地域の中で困ったことがあれば、皆で支え合ってきました。
だれもがあたたかな心で安心して過ごせるといった願いを表現しています。
みどりをいつくしみ さわやかなまちにします
この条文は、身近な花や緑などの自然を慈しむ心の大切さを謳っています。
身のまわりの自然を大切にすることでさわやかなまちとなり、またさわやかな心で日々を過ごせることを表現しています。
いきがいをはぐくんで すこやかなまちにします
この条文では、人を健全に育てようという心の大切さを謳っています。
そこに住む人々が、常に夢や「いきがい」を持ち育くむことで、人の心は「すこやか」に、健全に形成されるといった願いを表現しています。
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