足袋作り
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更新日:2022年5月30日
上田 寛
平成7年度指定(令和3年認定解除)
足袋には、地下足袋と室内で履くおか足袋があります。おか足袋には、色足袋(舞踊用)と、白足袋(外出・儀式用)があります。
現在は、お祭りのときぐらいにしか使わなくなってしまった白足袋ですが、江戸後期から明治時代には、防寒用として一般に普及していました。大正時代になると、和服の足元を飾るファッション機能が付加され、女性の外装になくてはならないものになり、明治なかばごろに導入されたミシンによる生産増大が、その普及に一役買いました。このように足袋は、和服着用の際の必需品でしたが、近年は衣生活が洋風化したため、
上田寛さんは、区内でただ1軒、足袋を誂えている足袋屋・めうがやのご主人で、昭和10年9月28日、現住所でお生まれになりました。関東大震災まで浅草田町二丁目10・11番地(現、浅草五丁目付近)にあっためうがやから数えて5代目に当たります。めうがやは、祭礼用品全般を取り扱い、昔ながらの下職を持ち、道具一つさえおろそかにせず受け継いできた老舗です。上田さんは、常に履き心地の良さを追求し、その技術は、ミシンを用いながらも、細かな微調整は手で行うことのできる貴重なものです。
上田さんは令和3年2月13日にお亡くなりになりました。ご冥福をお祈り申し上げます。
丸包丁で裁断中の上田さん
色足袋
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