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絹本著色両界曼荼羅

ページID:990072406

更新日:2024年2月20日

天王寺
平成3年登載

 天台宗天王寺所蔵の本図は、胎蔵界曼荼羅・金剛界曼荼羅の双幅からなる、もっとも一般的な形式の曼荼羅です。胎蔵界曼荼羅は、大日如来ほか諸仏の慈悲を象徴化し、金剛界曼荼羅は大日如来の智徳によって開かれた仏の世界を象徴化した図です。
 大きさは、胎蔵界が縦100.6センチメートル、横100.9センチメートル、金剛界が縦100.9センチメートル、横86.2センチメートル。
 両界とも、京都東寺の伝真言院曼荼羅(国宝)とよく似ていますが、同図が平安時代の制作で唐様式の濃い図であるのに対し、天王寺所蔵の曼荼羅は和様化がすすんだ図で諸仏の顔に可憐さを感じる点から、鎌倉時代後半の制作と思われます。区内現存の曼荼羅でも古い制作に属する、貴重な美術品です。

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