一般質問の概要

一般質問とは

区の仕事全般について、区長等に報告や説明を求めることです。


台東区議会自由民主党

高森喜美子

安全・安心な上野のまちづくりと将来の上野について

 1 客引き防止条例の施行を契機として、地域の商店や商店街が地域をより良い環境にする方策を主体的に考え、自主的に活動する必要がある。安全・安心なより良い上野をつくるため、地域の活動をどのように支援し、協力していくのか。2 JR上野駅広小路口に、地上16階のホテルが建設予定と聞く。この計画と、区が策定中の上野地区まちづくりビジョン等の諸計画との整合性をどのように図るのか。また、都市空間の再整備は、都や鉄道事業者等と連携を図り、上野駅を含む地域の将来に期待の持てる方向性を示すべきではないか。

 1 様々な機会を通じて防犯講話等を実施し、啓発を図るほか、安全・安心リーダー講習会の商店街への拡充を図っていく。また、自主的に防犯活動等を行う団体に、必要なパトロール用品を貸与するとともに、警察とも連携し、三者合同によるパトロールを実施することで、地域の支援に努めていく。今後も、地域や警察等の関係機関との連携を更に強化しながら、安全で安心なまちづくりを推進していく。2 上野駅全体について、区が駅を中心に描くまちの将来像と十分に整合を図るようJR東日本に働きかけていく。また、上野地区において、地域の安全・安心を基本に、文化・観光の拠点づくりを計画的に進めるため、上野地区まちづくりビジョンの策定に取り組んでいる。まちの将来に大きな期待を持っていただけるように、今後とも、地域の方々や国等の関係機関との連携を密にしながら、同ビジョンの策定を進めていく。

子供の貧困対策について

 1 地域の子供たちに対し、学習支援や食事場所等を提供するNPO等を支援する子供育成活動支援事業は、徐々に実績を上げている。補助団体の意欲を一層高め、活性化していくために、次のステップとして団体間のネットワークづくりを進めていくべきではないか。2 児童扶養手当等を受給しているひとり親家庭に無料で食品を提供するサービスを実施しているNPO法人がある。本区では、既に南部地域等で実施しているが、北部地域や谷中地域での展開には実施場所の確保に課題がある。そこで、区等の施設など、場所の確保を含め、区も支援するべきではないか。

 1 事業を担う団体の意欲を一層高め、活動を活性化していく上で、ネットワーク化を図ることは、大変有効であると考えており、今後、関係者で構成する連絡会議を発足し、情報やノウハウの共有を図るなど、活動の輪が広がるよう取り組んでいく。2 子供育成活動支援事業の認定を受けた地域団体が、自主活動として実施している食品提供については、有意義な取り組みであると認識している。区内での実施にあたっては、団体からの依頼に基づき、周知活動に協力してきた。区全体を見据えた場所の確保等、今後設置する連絡会議の中で検討し、実現に向けて必要な支援を行っていく。

その他の質問項目

1 介護保険制度の将来を見据えた人材の確保と育成について
2 戸別収集の成果とごみ減量の今後の取り組みについて


たいとうフロンティア

本目さよ

マイノリティも暮らしやすい台東区について

 1 区の広報や印刷物等は、色弱や色覚障害の方など、人間の色覚の多様性に配慮した、カラーユニバーサルデザインに対応していくべきではないか。また、学校においても、こどもが見やすいチョークの使用や、カラーユニバーサルデザインに対応した副教材の使用等を進めるべきではないか。2 性的マイノリティの課題に対するこれまでの取り組みと、今後の取り組みについて、どのように考えるか。また、区職員・教員向けの対応指針の策定や、同性パートナーシップ制度を導入すべきではないか。3 男女平等推進基本条例の施行に伴い、教育委員会としてどのような取り組みを行ったのか。また、LGBTについて、教職員向けの研修の充実やポスターの掲示等が必要と考えるが、どうか。

 1 区公式ホームページの色彩を白黒に変えられるようにするなどの対応をしている。印刷物等への対応は、必要な情報を適切に発信できるよう、基準を定め取り組んでいく。また、区内の小中学校の教科書は、カラーユニバーサルデザインに配慮したものとなっており、授業では暗い色のチョークの使用をできるだけ避けるように指導している。今後は、カラーユニバーサルデザインにより配慮したチョークの使用や副教材等の選定等を、校長会等の機会を利用し徹底していく。2 区民向けの講座等を行ってきた。職員に対し、これまで以上に理解が深まるよう、様々な研修の場で取り上げるとともに、職員ハンドブックに記載し、啓発に努めていく。こうした取り組みの中で、対応指針の策定を検討していく。また、同性パートナーシップ制度を含め、性的マイノリティへの支援について、研究を進めていく。3 教育現場での性の多様性等を考える研修等を実施している。性的マイノリティへの対応に係る指導は、児童・生徒が偏見等の意識を持たないよう、人権教育の一環として指導を進めている。学校内でのポスターの掲示等についても、内容の適切さ等を吟味し対応を図っていく。

こどものための産前から産後までの一貫したケアについて

 1 厚生労働省は、妊婦健診で4回の超音波検査を推奨しているが、公費負担は1回である。母体やこどもの健康のため、区独自の上乗せ補助をすべきではないか。2 孤独な育児になりがちな母親が居場所を見つけたり、話し相手を作るきっかけとなる集団型の産後ケアを行ってはどうか。

 1 妊婦の健康管理の充実がより一層求められており、今後、区独自の上乗せ補助について検討していく。2 児童館等で保護者の交流等を行っている。今後とも、妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援として、産後ケアの更なる充実を図っていく。

その他の質問項目

リノベーションまちづくりについて


台東区議会公明党

小菅千保子

認知症対策について

 1 社会全体で認知症の方を支えていくためには、認知症サポーターがますます必要な人材となってくる。養成講座を通して人材の育成とスキルアップを図ることが望まれるが、本区における認知症サポーター育成の方向性について伺う。2 医療・介護の専門職により構成され、認知症が疑われる方やその家族に対して、包括的、集中的に支援を行う「認知症初期集中支援チーム」について、30年度までの設置が義務付けられているが、本区の進捗状況を伺う。3 現在、区内5か所にある認知症カフェについて、高齢者だけでなく、誰もが集い合える場として、拡充していくべきではないか。

 1 区では、今年度末の養成講座累計受講者数1万1,000人を目指し、区内小中学校での実施の推進や、認知症地域支援推進員による地域での普及啓発等、積極的に取り組んでいる。また、サポーターになられた方にはスキルアップ講座の受講を勧奨しており、認知症高齢者声掛け訓練への参加等によるサポーターのスキルアップに取り組んでいる。2 現在、各関係機関と調整を図りながら事業の構築に取り組んでおり、平成30年4月に設置する。3 認知症の方とその家族を支え、地域の方々とも交流できる場として、認知症カフェの普及啓発、充実に努めていく。

軽度認知障害への理解と周知・啓発のために

 認知症の前段階と言われる軽度認知障害は、生活習慣の改善や適切な治療等を行うことで、認知症の予防や改善に有効である。そこで、次の2点について伺う。1 軽度認知障害の段階で気づき、対応することが重要であることから、軽度認知障害にも対応する認知症チェックリストをホームページに掲載し、簡単な検索で気軽にセルフチェックを行うことができる環境を広く提供するべきではないか。2 高齢者の方々が集まる機会に、軽度認知障害に関する出前講座を機動的に開催していくことが有効ではないか。

 1 区では、チェックリスト等を掲載した台東区認知症ケアパスを作成し、認知症地域支援推進員が地域の高齢者に直接手渡し、詳しく内容を説明することで、啓発を行っている。今後は、認知症ケアパスを区公式ホームページに掲載するなど、認知症に関する情報をわかりやすく提供できるよう努めていく。2 今年度より、認知症地域支援推進員が、老人クラブ等に直接出向き、認知症に関する講座を開催している。今後は更に、町会や地域の集まりの場にも積極的に出向き、出前講座の充実を図っていく。

その他の質問項目

1 基本構想の策定について
2 防災・減災対策について
3 次期学習指導要領改訂に伴う本区の対応について
4 いじめ・不登校について


つなぐプロジェクト

早川太郎

障害者施設の整備について

 1 中核的な障害福祉施設である松が谷福祉会館は、既存の設備のまま事業の移管や拡大が行われており、現在の事業に適した施設の活用がしきれていないと感じる。また、今後の利用者の増加や福祉サービスの質の向上等を考えると、事業スペースの拡大は必須である。今後の大規模改修に際し、利用者の利便性や障害者施策の方向性も考慮した松が谷福祉会館のあり方を早急に検討し、早期に結論を出すべきではないか。2 グループホームや生活介護等の障害者施設の整備では、低利用・未利用の区有地や区有施設等の活用も積極的に検討すべきではないか。

 1 松が谷福祉会館のこども療育室のニーズは増加傾向にあり、障害者デイサービスも定員に近づくなど、今後予想される障害福祉サービスの増加への対応は大きな課題である。こうした状況を踏まえ、松が谷福祉会館のあり方については、老朽化も進行していることから、早期に大規模改修が実施できるよう、発達支援に関するセンター機能等の整備と併せて検討を進めていく。2 障害者施設の整備については、区有地・区有施設の活用を含め、取り組んでいる。

保健所の子育て世帯におけるデータ管理の充実について

 本区では、妊娠期から子育て期までの切れ目のない支援を行っているが、子育て世帯の個々のデータが一元管理されておらず、効率性や管理の面で多くの課題がある。情報管理をシステム化、一元化することにより、ワンストップサービスの推進や業務の効率性、セキュリティの向上につながることから、平成31年度の浅草保健相談センター移転の際に拡充する、母子健康包括支援センター機能の円滑な実施に向け、早急に情報管理のシステム化及び関係機関との連携を含めた一元管理の検討等を進め、開設時に運用できる体制を整えるべきではないか。

 現在、乳幼児健診や育児相談等の記録については、システム及び紙媒体の母子カードによって管理している。システムにより情報を一元管理することで、要保護児童対策を含め、関係機関との迅速な情報共有を図ることができ、区民サービスの向上、個人情報管理の強化や事務の効率化にもつながる。現在、浅草保健相談センター移転に向け、母子健康包括支援センター機能拡充への準備を進める中で、システムの構築についても検討を重ねている。今後とも、妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援を推進していく。

その他の質問項目

バリアフリー対策の推進について


日本共産党台東区議団

鈴木昇

台東区の子育て支援について

 1 就学援助について、中学校の入学前支給の検討状況を伺う。また、小学校の入学前支給を今年度中に実施すべきではないか。2 区では中学生までの医療費無料化を行っているが、区民生活に寄り添い、18歳までにすべきではないか。

 1 中学校入学時の新入学児童生徒学用品費等の支給時期については、他自治体の実施状況等を参考に、課題を整理し、検討している。小学校入学時の支給時期の見直しについては、申請手続き等において中学校入学時に比べて課題が多いため、実施は考えていない。2 区では、中学生までを対象に子ども医療費助成を実施しており、更に、ひとり親家庭等に対しては18歳までを対象に医療費助成を行っている。18歳までの医療費無料化は考えていない。

台東区のまちづくりの考えについて

 1 区内でワンルーム主体のマンション建設計画が多く見受けられ、規制すべきと考える。集合住宅の建築及び管理に関する条例で規定する家族向け住戸の設置について、部屋数の割合等を見直すべきではないか。2 教育保育施設周辺の中高層建築物は、子供の教育生活環境に悪影響があると考えるが、その認識と影響がある場合の対策を伺う。また、学校内がのぞけない構造にするよう規制すべきではないか。3 谷中地区まちづくり協議会では、谷中の街並みについて継続的に話し合っている。街並みを壊す乱開発を防ぐためにも、地域の方々と重要伝統的建造物群保存地区指定に向けて検討すべきではないか。

 1 マンションストックが増加傾向にある中、本区におけるマンション施策のあり方を示す必要がある。今後実施予定の実態調査の分析を踏まえ、集合住宅の住戸面積の基準等の見直しを検討していく。2 授業等に直接支障が生じるという認識はないが、プライバシー等への影響は危惧している。建築計画の早期周知に関する指導要綱に基づき、建築主に生活環境配慮項目の提出を求めており、また、教室のガラスにフィルムを貼るなどの対応を行っている。中高層建築物への一律の規制は難しいが、指導要綱において、建築主に学校・園へのプライバシー等についての配慮を求めている。3 重要伝統的建造物群保存地区については、建て替え等の際に様々な規制がかかるなどのことから、谷中地区のまちづくりの中で、地域の方々とともに考えていく。

その他の質問項目

服部区長の情勢認識と政治姿勢について


台東区議会自由民主党

君塚裕史

限界マンションについて

 老朽化が進み管理や修繕が行き届かず、買い手がつかないマンションは限界マンションと言われ、今後数多く発生し、地域社会に影響を及ぼすと考えられる。管理組合が必要な修繕を行い、魅力的な物件であるよう管理努力をすることが重要だが、こうした状況を防ぐための方策について伺う。

 各種相談会等で管理に関する専門的知識の習得を支援するとともに、計画修繕調査等の各種助成により、管理組合の運営が円滑にできるよう働きかけている。また、マンション施策を総合的に展開することが、管理不全の防止につながると考えている。今後、実態調査を実施し、詳細な情報把握に努め、良質な住宅ストックの継承と快適に暮らせる住まいづくりの実現に努めていく。

東京芸術大学との交流・連携について

 1 平成16年第1回定例会において、東京芸術大学との連携強化について質問したが、その後十数年が経過し、東京芸術大学との交流・連携はどのように変化したか。2 来街者や区民に、東京芸術大学の学生の作品に触れてもらうとともに、作品を通してまちの魅力をアピールできるよう、めぐりんの停留所、各商店街等に作品を展示すべきではないか。

 1 学校教育やまちづくり、産業等の様々な分野で連携事業を展開するなど、長年にわたり文化交流を図ってきた。東京芸術大学は、まちの文化的な魅力を創出する重要なパートナーであり、今後も、一層連携を強化していく。2 スペースの確保や作品の管理など課題もあるため、東京芸術大学の意見を聞きながら検討していく。


たいとうフロンティア

木下悦希

霧ヶ峰学園のロックガーデンの維持管理について

 高山植物と霧ヶ峰の自然石で造られた霧ヶ峰学園のロックガーデンは、指定管理者である事業者が管理を任されているが、末永く維持していくために、霧ヶ峰学園を利用する学校や団体の協力を得て、「ロックガーデンを守る会」のような組織を立ち上げてはどうか。

 維持管理には専門的知識や経験が必要であり、現在も、作者である元所長の協力も得ながら維持している。今後も適切に維持していくため、指定管理者の変更等に影響されない管理方法について検討していく。

東浅草小学校の大規模改修について

  現在、黒門小学校の大規模改修が行われており、30年度からは東浅草小学校の改修が行われる。両校が、現在も学校として使われている震災復興小学校であるという意義を踏まえ、学校関係者や地域の方の意見を聞き、それぞれにふさわしい改修を進めていくべきではないか。

 黒門小学校は、設計の段階から学校関係者や地域の方の意見を聞き、竣工当時の意匠に配慮した大規模改修を行っている。東浅草小学校においても、学校関係者をはじめとする多くの方々の意見も聞きながら、公園が隣接している利点や、校舎全体の歴史的価値を維持し、東浅草小学校にふさわしい教育環境を整備していく。

その他の質問項目

管理職昇任問題と将来の人事について