令和元年度補正予算案

元年度の補正予算案が、6月4日から開会している令和元年第2回区議会定例会で審議されています。
今回の補正予算案では、「世界に輝く　ひと まち　たいとう」の実現を目指して、早急に取り組まなければならない事業の経費を計上しています。
一般会計の補正額は17 億6,457 万7 千円となっており、国民健康保険事業会計、介護保険会計を含めた補正額は、下表のとおりとなっています。
一般会計について、前年度の当初予算額1,006 億円との対比では、約8億円（0.8％）の増です。
下記に、基本構想で掲げる4つの基本目標および、多様な主体と連携した区政運営の推進ごとに主な事業を紹介します（金額は千円単位を四捨五入）。

●各会計補正予算案の規模

※低所得者の介護保険料軽減強化に係る補正

基本目標　１
「あらゆる世代が生涯にわたって成長し輝くまちの実現」

●放課後子供教室実施準備……………………………419万円
　「台東区放課後対策の方針」に基づき、上野小学校、谷中小学校、浅草小学校、金竜小学校の４校で令和２年４月から放課後子供教室を実施する。

●おやこサポート・ネットワーク……………………………37万円
　新たな浅草保健相談センターにおいて、母子健康包括支援センターとしての機能の充実を図る。
・乳児期の保護者等の交流支援
▽対象　３から４か月児健診に来所した保護者
▽内容　地域の人材を活用して、乳児期の保護者同士や地域の人々との交流の場を月２回提供する。
・おやこサポート・ネットワーク会議
▽参加機関　区内外の産科医療機関および助産所等
▽内容　妊娠期から子育て期に利用する地域の医療機関等との会議体を設置し、課題の共有や情報交換を年１回行う。

●障害者スポーツ普及促進……………………………284万円
　東京２０２０パラリンピック競技大会の正式競技となっている、シッティングバレーボールの日本初開催となる国際大会「Ｗｏｒｌｄ Ｓｕｐｅｒ６（女子）」を、日本パラバレーボール協会と共催する。
▽日程（予定）　11月12日(火)から17日(日)
▽会場　台東リバーサイドスポーツセンター
▽参加国　日本代表、５か国の代表チーム（世界パラバレーボール協会〈ＷＰＶＦ〉がランキング上位国を対象に決定）

基本目標　２
「いつまでも健やかに自分らしく暮らせるまちの実現」

●在宅療養連携支援……………………………350万円
　区内の医療・介護関係団体で構成する「たいとう地域包括ケア推進協議会」が取り組む多職種間の相互理解や情報共有、在宅療養の普及・啓発事業に対し、その費用の一部を助成する。
・地域包括ケア推進事業
　医療、介護関係者等の多職種研修の実施、区民等を対象にしたシンポジウム等、在宅療養に関わる講演会の開催
▽助成金額　費用の２分の１（上限150万円）
・在宅療養多職種ネットワーク構築事業
　ＩＣＴ（情報通信技術）を活用した、タブレット端末による医療・介護関係者間での在宅療養患者に関わる情報の共有
▽助成金額　費用の全額（上限200万円）

●介護サービス人材確保……………………………393万円
　現在実施している、介護サービス事業者研修および資格取得に要する受講費用助成に加え、左記の事業を７月から実施する。
・人材確保に向けた取組み
　介護職等就職フェア（セミナー、相談会）、区内介護施設見学会
・介護従事者の育成・定着支援
　介護基礎・技術研修、日本語学習支援講座（外国人向け）、受入外国人指導講座（日本人向け）等
・介護職の魅力発信
　中高生向けＰＲ冊子作成、ＰＲ映像作成、職場体験会

●福祉作業所等工賃向上支援…………………………141万円
　福祉作業所等で働く障害者が、働くことの喜びや達成感を得ながら、地域における自立した生活の実現を目指せるよう、工賃向上への取り組みを行う福祉作業所等を支援するため、左記の事業を７月から実施する。
・福祉作業所等へのコンサルティング
▽対象　経営改善や自主製品の開発に意欲的な福祉作業所等
▽内容　中小企業診断士による経営コンサルティング、デザイナーによる自主製品の高付加価値化支援
・工賃向上講習会等の開催
▽対象　全福祉作業所等
▽内容　先進自治体の担当者や経営コンサルタント等による取組事例の紹介等を年３回行う。

基本目標　３
「活力にあふれ多彩な魅力が輝くまちの実現」

●講演会シリーズ「江戸から学ぶ」…………………176万円
　江戸ルネサンス事業２年目となる令和元年度は、�W江戸を楽しむ�Wという要素を加味し、従来の講演会の連続講座に加えて、番外編として、講演とともに関連する技芸や音色を披露する「江戸の音を観る」を実施する。
・谷中編
▽日程　11月10日(日)
▽テーマ　上野に隣接する「寺町・谷中」
▽内容　江戸期の谷中や五重塔に関する講演、幸田露伴「五重塔」の朗読
・奥浅草編
▽日程　令和２年２月23日(日)
▽テーマ　庶民文化を形成した「奥浅草」
▽内容　江戸期の歌舞伎や囃子に関する講演、参加型の邦楽ワークショップ

●川柳で江戸をよむ……………………………209万円
　台東区・墨田区の両区にゆかりがあり川柳家でもある葛飾北斎の没後170年を踏まえ、江戸ルネサンス事業および台東区と墨田区の文化交流の一環として、宝暦７年（１７５７年）に台東区で発祥した川柳をテーマとした事業を実施する。
▽日程　７月から12月
▽内容
・川柳の公募（台東区・墨田区共同実施）
・初心者向け川柳ワークショップ
・葛飾北斎および川柳にゆかりの史跡めぐり
・葛飾北斎および川柳をテーマとした講演会
・パネル展（浅草文化観光センター）

●下町風俗資料館のリニューアル………………１千675万円
　老朽化した施設・設備の更新工事を行うとともに、下町文化を後世に伝える施設としての魅力を更に高めるため、展示方法や利用者サービスを含めたソフト面についてもリニューアルを図る。
▽今後のスケジュール
　令和元年度 基本計画策定
　令和２年度 基本設計・実施設計・展示設計
　令和３年度 リニューアル工事
　令和４年度 リニューアルオープン

●観光振興計画の推進……………………………444万円
　観光関係団体や事業者等を結び付けるコーディネーターとなる新たな観光推進組織の設立について検討を進めるため、有識者や観光関係団体の代表者等で構成する「（仮称）新たな観光推進組織検討委員会」を８月に設置し、行政との役割分担や組織体制等について検討する。

●江戸創業事業所顕彰……………………………94万円
　台東区が顕彰した江戸創業事業所を巡り、ものづくり体験や老舗ならではのエピソードを直に聞くツアーを実施することにより、区に現在も息づく江戸の魅力を発信する。
▽内容
　台東区内の３つのエリア（「上野・谷中」、「浅草・北部」、「浅草・南部」）の各１ツアー（合計３ツアー）を実施する。１ツアーあたり３事業所程度を巡り、次代を担う子供と保護者が体験を楽しみながら老舗に受け継がれた魅力をわかりやすく知ることができるメニューとして実施する。
▽日程　11月から12月の土・日曜日・祝日のうち３日間
▽対象　小学生および保護者
▽定員　各５から10組（10から20人）

基本目標　４
「誰もが誇りや憧れを抱く安全安心で快適なまちの実現」

●コミュニティ防災の構築……………………………847万円
　 国等の方針である住民主体の防災対策への転換に向け、区民が自 主的に水害時の避難方法等を検討できる体制を構築する。
▽内容　避難所を単位とする１地域において、区内で想定される水害全般 に対し、地域の避難計画を検討するワークショップ等をモデル事業 として実施する。さらに、ワーク ショップでの検討後に、その他の 地域でも計画策定ができるよう、ガイドラインを作成する。

●良好な市街地形成の推進……………………………771万円
　より良い市街地の形成に向けた快適な住環境の形成をはじめ、歴 史・文化資源の保全・活用、土地の有効利用、防災性の向上、さまざまな機能の調和等を目指すため、まちの現状と動向を把握するとと もに、都市計画制度や建築行為に係る条例等の誘導・規制方策について、適切な運用の方向性を検討する。

●微細ミストの整備………………………４千472万円
　東京２０２０オリンピック・パ ラリンピック競技大会のマラソンコース沿道に微細ミストを整備し、暑さ対策を行うことで、マラソン 競技の円滑な運営を支援するとと もに、観戦に訪れる多くの方や観光客等へのおもてなし環境の整備 を図る。
▽設置場所　駒形公園、浅草橋公 園、雷門地下駐車場（階段地上出口）、浅草文化観光センター
▽今後のスケジュール
　令和２年３月　整備終了
　令和２年６月　稼働開始

●おもてなしのトイレ整備（さわやかトイレ整備、公衆 トイレ維持管理）…………………１億３千168万円
　 区民や来街者など、だれでも、どこでも、安心して利用できるトイレ整備を進めていくため、「さわやかトイレ整備方針」に基づき、区が管理する公衆トイレ、公園トイレの改修・改築を順次進める。和式便器の洋式化や、バリアフリ ー化などの工事・設計を行う。なお、改築するトイレの外観デザインは、台東区らしさを表現したも のとする。
・公衆トイレ 
▽工事（３か所）　西郷銅像下公 衆トイレ、台東１丁目公衆トイ レ、北上野１丁目公衆トイレ
・公園トイレ
▽工事（２か所）　石浜公園トイレ、 浅草橋公園トイレ
▽設計（２か所）　柳北公園トイレ、 小島公園トイレ

多様な主体と連携した区政運営の推進

●ＲＰＡの導入推進 ………………………１千463万円
　 定型的な業務の自動化により業務時間を削減し、ワーク・ライフ・バランスを推進するとともに、クリエイティブな業務、コミュニケーションを重視した業務の充実等 を図り、区民サービスおよび業務効率の向上を目指す。
▽内容　ＲＰＡの導入に向けた実証実験を８月から12月に行い、ＲＰＡ適用による業務時間削減効果のほか、 業務フローの見直しや見える化（ ＢＰＲ）による業務効率化、人為的ミスの防止、職員の負担軽減等の効果検証を行う。
※ＲＰＡ…これまで人間が行ってきた定型的なパソコン操作をソフトウェアのロボットにより業務自動化するもの
▽実証実験対象候補業務　税務業 務、介護保険業務、こどもクラブ関連業務等 

●入谷地区センター（区民館併設）改築 ………………………１千843万円（債務負担行為限度額）
　 エレベーター設置等のバリアフリー化のほか、多目的ホールやト レーニング室を盛り込んだ改築工 事を実施する。
▽今後のスケジュール
　令和元年度から２年度　基本設計 ・実施設計
　令和２年度から３年度解体・改築工事
　令和４年度　開設

広報「たいとう」を無料アプリ「カタログポケット」からスマートフォンなどで閲覧できます！ 

●10言語対応
　日本語・英語・中国語（簡体字）・中国語（繁体字）・韓国語・タイ語・ポルトガル語・スペイン語・インドネシア語・ベトナム語で読んだり、聞いたりすることができます。

●音声読み上げ機能 
　テキストの読み上げを設定し本文をタップする と、音声で読み上げます。 ※ベトナム語は非対応