区民の歯と口の健康情報
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台東保健所保健サービス課 母子成人保健担当
TEL (3847)9449 |
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毎年6月4日から10日は「歯と口の健康週間」です。口の健康は、噛むこと、飲み込むこと、話すことなど、歯や舌、喉、口唇といったそれぞれの働きで成り立っています。こうした口の機能の状態は全身の健康と大きく関わっています。この機会に、歯と口の健康を見直してみませんか。
・オーラルフレイルをご存じですか
「オーラル=口」、「フレイル=虚弱」を意味しており、口の機能が衰えることをいいます。始まりは滑舌が悪くなる、食べこぼし、わずかなむせ、噛めない食品が増える、口の乾燥などの些細な症状であり、見逃しやすいです。食事が摂りづらくなると、低栄養や全身の筋肉が落ちる要因にもなります。
・口の機能のセルフチェック
下記(※2)の項目中2項目以上当てはまる場合は、口の機能が低下している「オーラルフレイル」の可能性があります。台東区の歯科基本健康診査の結果では、高齢になるにつれ口の機能の低下を感じている方が増加していました(※1)。オーラルフレイルは健康と、要介護状態のような機能障害の中間にあり可逆的であるため、些細な症状に気づき早くから適切なケアを行うことで健康につながります。
・健康長寿を目指すために
口の健康の基本は毎日のセルフケアと、かかりつけ歯科医で定期的なクリーニングや入れ歯の調整などの口の衛生と機能の管理を受けることです。むし歯や歯周病になってから治療のために歯科医院に行くのではなく、年に1回以上は口の状態をチェックしてもらうための「かかりつけ歯科医」を持つことが大切です。また、オーラルフレイルは身体の衰えのひとつでもあり、外出が減る、人と会話をすることが減るといった社会とのつながりの低下もフレイルの一因となります。
日々の口の管理と、趣味やボランティアなどを積極的に行いながら健康で充実した毎日を過ごしましょう。 |
口腔機能の低下が疑われる者の割合(※1)
(基本チェックリスト3項目中2項目以上該当)
65歳・・・11.5% 70歳・・・16.5%
75歳・・・21.6% 80歳・・・26.2% 85歳・・・28.3% |
口の機能のセルフチェック(※2)
□ 半年前に比べて固いものが食べにくくなった
□ お茶や汁物等でむせることがある
□ 口の渇きが気になる
(厚生労働省老健局 基本チェックリスト抜粋) |