書道博物館で不折を感じる

企画展「みんなが見たい優品展 パート18
中村不折コレクションから 清朝碑学派の書」
612日(日)
まで
 清時代の後期、多くの学者や書家たちは、古代の石碑や青銅器等の文字に注目し、新たな境地を見出しました。金石資料に書のよりどころを求めた人たちを碑学派と称します。今回の展示では、清時代に碑学を担った人たちの書画や、当時注目された石碑の拓本等を、中村不折のコレクションから紹介します。また、碑学派の影響を受けた中村不折の書もあわせて展示しています。


石鼓文-安国本-
戦国時代・前5~前4世紀
行書文語軸 阮元筆
清時代・19世紀
隷書七言聯 何紹基筆
清時代・19世紀
秋園妙趣図軸 呉昌碩筆
清~民国時代・19~20世紀

張猛龍碑
北魏時代・正光3(522)年
花卉図冊 呉熙載筆
清時代・同治9(1870)年
『龍眠帖』  中村不折筆
明治41(1908)年


中村不折ってどんな人?


 慶応2(1866)年、江戸の京橋に生まれる。23歳の時に画家を志して上京し、小山正太郎に師事。
 明治28(1895)年、30歳の時に正岡子規とともに日清戦争の従軍記者として清国に渡り、中国の書に触れる。
 明治34(1901)年から4年間パリで絵画を学ぶ。帰国後、書のデビュー作となる『龍眠帖』を出版。
 その後、絵画や書の作品を発表し、太平洋画会を代表する洋画家として不動の地位を獲得する。昭和11(1936)年、生涯にわたって収集した歴代の書の名品を公開するために、自宅の邸内に書道博物館を創設。

こんなところにも不折の作品!


 中村不折は夏目漱石の『吾輩ハ猫デアル』の挿絵や島崎藤村の『若菜集』の表紙を手がけました。ほかにも、和菓子や日本酒の商品パッケージ、看板の文字等に不折の書が使われています。


書道博物館の利用案内


▷所在地 根岸2−10−4※アクセス方法等詳しくは、下記URLをご確認ください。
▷開館時間 午前9時30分~午後4時30分(入館は午後4時まで)
▷休館日 月曜日(祝休日の場合は翌日)
▷入館料 一般500円、小中高生250円
 ※未就学児、障害者手帳をお持ちの方とその介助者は無料

https://www.taitocity.net/zaidan/shodou/riyou/access/

問合せ 書道博物館
TEL(3872)2645

広報「たいとう」5月5日号(No.1300)の発行日は、5月6日(金)になります

区の世帯と人口 【 4月1日現在】
※住民基本台帳による
  世帯数  125,157世帯(前月比+713世帯)   人 口  204,431人(前月比+522人)