行政評価とは、社会情勢やニーズの変化に対応した弾力的な区政運営を目指すため、人材や予算といった経営資源が有効に活用されるように、政策や施策、事務事業を定期的に検討する仕組みです(図1)。
5年度は、個々の事業を対象に行う事務事業評価を実施しました。
●事務事業評価
「必要性」「効率性」「手段の適切性」「目的達成度」の4つの視点で、それぞれ4段階評価します(表1)。その評価と区民生活への影響を踏まえ、今後の方向性として「拡大」「改善」「維持」「縮小」「廃止・終了」の5種類で評価しています。
5年度は、「台東区行政計画」に位置付けている計画事業を構成する事務事業を対象とし、300事業を評価しました(表2)。
区ホームページおよび区役所3階⑦番区政情報コーナーで評価結果を閲覧できます。
区民の皆さんの意見を区政に生かしていくため、評価結果や行政評価全般について、意見をお寄せください。
詳しくはこちら▶https://www.city.taito.lg.jp/kusei/kunokeikaku/gyouseihyouka/R05gyouseihyouka.html
問合せ |
企画課経営改革担当
TEL (5246)1013 |
図1 政策・施策・事務事業の関係
行政活動を便宜的に階層化すると、一般的には、政策・施策・事務事業の3層構造として捉えることができます。
政策とは、行政の大局的な目的や方向性を示すもの、施策とは、政策を実現するための具体的な手段であり、それはさらに施策を実現するための複数の事務事業から構成されています。
【例】
政策 |
あらゆる世代が生涯にわたって成長し輝くまちの実現 (子育て分野)
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↓ |
↓ |
施策 |
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多様なニーズに対応した
質の高い保育サービスの展開 |
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↓ |
↓ |
↓ |
↓ |
事務
事業 |
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表1 事務事業評価における4つの視点と4段階評価
必要性 |
⇒区民ニーズの変化や官民の役割分担
という視点から評価 |
4:ニーズは増加している。
3:ニーズには大きな変化はない。
2:ニーズはやや減少傾向にある。
1:ニーズは大幅に減少している。
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手段の
適切性 |
⇒事業の目的達成のため、適切な手段での事業実施という
視点から評価 |
4:手段は適切である。
3:検討事項はあるが、手段はおおむね適切である。
2:手段は一部見直しが必要である。
1:手段は抜本的見直しが必要である。
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効率性 |
⇒人的・物的資源の有効活用という
視点から評価 |
4:コストや効率性は改善している。
3:コストや効率性に大きな変化はない。
2:コストや効率性に一部改善の余地がある。
1:コストや効率性に抜本的改善を要する。
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目的
達成度 |
⇒現時点における事業目的の達成度を、事業の指標や進捗
という視点から評価 |
4:目標は達成されている。(事業は良好に進捗している)
3:目標はおおむね達成されている。(事業はおおむね良好に進捗している)
2:目標は一部未達成である。(事業の進捗に一部課題がある)
1:目標を大きく下回っている。(事業の進捗に大きな課題がある)
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表2 事務事業評価の結果 上記4つの視点を踏まえ、区民生活への影響を十分考慮したうえで、今後の事業展開を評価
評価結果 |
拡大 |
改善 |
維持 |
縮小 |
廃止・終了 |
計 |
事業数 |
34 |
25 |
241 |
0 |
0 |
300 |
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