平成三十年第一回区議会定例会(要旨)

はじめに

 平成 という時代も30年の節目を迎え、この間、日本は超高齢社会を迎え、人口減少時代に突入しました。
情報通信技術が急速に発展し、さまざまな分野で加速度的にグローバル化が進んでいます。東日本然災大震災をはじめとする未曾有の自然災害も相次いで発生しました。
 「国は働き方改革をはじめとする新しい政策を次々と打ち出し、「一億総活躍社会」を創り上げるため、。取り組みを加速させています。
 このように、社会が大きく変革する中にあっても、区民の生命と暮らしを守り支えることが、基礎的自治体の長である私の変わらぬ使命であります。私は、区民の生活を第一に考え、区民の誰もが安全で安心して健やかに暮らし続けられるまちを築き上げるため、本年も全身全霊で区政に邁進してまいります。


江戸の魅力の継承と未来への発展について

 台東区は、町人文化が大きく花開いた江戸の中心にあり、洗練された美意識や生活文化は、幾多の時代を超えて今に受け継がれ、なお瑞みずみず々しく活力に溢れています。江戸からつながる伝統文化は、まさに、本区のアイデンティティーであり、台東区を成長・発展させてきた活力の源です。「江戸に学び、未来を拓く。」私は、この取り組みが本区のさらなる活性化につながり、台東区の未来を支える力になるものと確信しています。
 そこで本年を、「江戸ルネサンス元年」と位置付けて、本区の輝かしい未来に向けた新たな始まりの年とするため、江戸の文化をテーマとしたトークショーや、昨年10月に観光分野における連携協定を締結した墨田区と共同で、シンポジウムや史跡散歩を開催するなど、さまざまな事業を展開していきます。
 さらに、台東区の地域資源を「江戸ブランド」として一層魅力あるものに磨き上げ、「江戸ブランド」を活いかしたシティプロモーションを展開し、本区のさらなる活性化につなげてまいります。



おもてなし環境の整備について

 「花の心プロジェクト」では、昨年10月、地域の皆様に「花の心フラワーサポーター」として、区道や公園の花壇で草花を育てていただく取り組みをスタートさせました。来年度は、小中学校などにご協力をいただき、地域で育まれた「花の心」を大切に育て成長させながら、引き続き、本プロジェクトを推進していきます。
 誰もが安心して快適に観光を楽しめる環境の整備を進めるため、駒形橋際公衆トイレを改築し、多機能トイレを整備します。あわせて、四季折々の花で飾られたポケットパークを併設し、地域にうるおいと安らぎを与える空間を創出します。
 また、東京都とも連携して、観光案内板を計画的に整備し、まちなかの観光案内の充実を図り、観光客の利便性向上に努めます。
 加えて、谷中地区において外国人観光客向けのガイドツアーを開始するなど、観光客の満足度を高める取り組みを推進し、さらなるおもてなしの向上に努めてまいります。



平成30年度予算案について

 本区の財政状況は、歳入では、特別区税や特別区交付金の増を見込むものの、国の税制改正の大綱に、地方消費税の清算基準の見直しが盛り込まれるなど、今後の財政運営への影響が懸念されます。一方、歳出では、待機児童対策をはじめとする子育て支援や、高齢者・障害者へのサービス、低所得者への支援、区有施設の長寿命化への対応など、さまざまな行政需要が増加傾向にあり、予断を許さない状況です。予算編成にあたっては、「予算編成方針会議」を開催し、全庁的な意識の共有化を経て、必要な取り組みに対して重点
的に予算配分を行いました。

一、 元気な地域産業と商店街の創造に向けた取り組み
 江戸下町伝統工芸館のリニューアルにあたっては、タッチパネルと大型モニターを設置し、伝統工芸の製品と職人を紹介する情報を配信するほか、展示の充実を図り、多言語対応やICTを活用して、
ガイダンス機能を強化します。本区の伝統工芸の高い技術力と優れた製品を後世に継承し、さらに発展させていくため、より多くの方に、伝統工芸の技術や品質の確かさを身近に感じ、愛着を持ってもらえるよう、より親しみやすい施設としてまいります。
 また、商店街からの相談にきめ細かに対応するため、商店街にアドバイザーを派遣し、専門的見地から実情に即した助言や、積極的な情報提供を行うことで、各種支援制度の活用を促進します。
 さらに、区民に個店の魅力を知ってもらうため、「まちゼミ」を実施する商店街を支援します。加えて、各店の自慢の逸品やサービスを紹介する冊子を作成し、効果的に情報発信することで、近隣型商店街の活力向上を支えます。

二、 快適で安全・安心なまちの創造に向けた取り組み
 大規模災害の発生時には、地域の皆様の自主的な管理により、避難所の運営を行っていただく必要があります。そこで、訓練に参加したことがない方でも避難所の開設や運営に携わることができるよう、「避難所運営キット」を順次避難所に配備し、地域の防災力を高める取り組みを強化します。
 また、通電火災の抑止に効果的な、感震ブレーカーの設置助成および簡易型感震ブレーカーの無償配布の対象地域を、根岸と浅草北部の一部地域にも拡大し、普及啓発を促進します。
 さらに、防災行政無線のデジタル化を計画的に進め、高性能スピーカーの導入やメール配信機能との連携強化により、迅速かつ確実な情報発信体制の整備に努めてまいります。
 無電柱化の推進は、都市防災機能の強化、安全で快適な歩行空間の確保、良好な都市景観の創出を進めるうえで、重要な課題です。本区においても、東京都の補助制度を活用し、谷中と浅草の一部地域を対象に、今後の事業化に向けた検討調査を行っています。来年度は、整備手法等を検討するため、両地域で調査を継続し、無電柱化の実現に取り組んでまいります。

三、 人情あふれる福祉と健やかな暮らしの創造に向けた取り組み
 医療・介護等の専門職と医師で構成する「認知症初期集中支援チーム」を設置し、認知症または認知症の疑いのある方のご家庭を訪問するなど、適切な医療や介護サービスにつなげ、認知症の早期診断・早期対応に向けた支援体制を強化します。
 また、人工呼吸器や痰の吸引などの医療的ケアを必要とする障害のある方のご自宅等に看護師を派遣し、日々介護にあたる家族が少しでも休息をとれるよう、負担の軽減を図ります。
 出産年齢の上昇などにより、妊婦の健康管理の重要性が高まる中、定期的に健診を受診し、安心して出産に臨めるよう、妊婦健康診査における超音波検査の助成回数を増やします。また、里帰り等により23区外の医療機関で定期予防接種を受けた場合や、おたふくかぜの予防接種にかかる費用を助成し、妊産婦や乳幼児の疾病予防と健康管理の充実を図ります。
 浅草保健相談センターの新施設整備にあたっては、「母子健康包括支援センター」の機能を拡充し、妊娠期から子育て期までの切れ目のない支援を行ってまいります。

四、 家庭の絆を大切に、子供の豊かな未来の創造に向けた取り組み
 認可保育所や緊急保育室、小規模保育施設などを整備し、引き続き待機児童の解消に取り組んでいきます。
 全ての児童が安全・安心に過ごせる放課後の居場所づくりを進めるため、大正小学校に放課後子供教室を、石浜小学校にこどもクラブを開設します。現在改築工事中の蔵前小学校については、新校舎に移転後、高学年障害児保育にも対応するこどもクラブを開設します。
 また、教育支援館に配置するスクールソーシャルワーカーを増員し、相談・支援体制の強化を図り、学校や家庭、関係機関との連絡調整をより円滑に進め、子供が抱える問題の早期解決と未然防止に取り組んでいきます。
 さらに、高等学校等へ進学する意欲のある生徒が、家庭の環境や経済状況に左右されず、安心して学習に取り組めるよう、入学金や制服代などの進学費用の一部を給付する制度を創設します。

五、 歴史と文化が薫る、魅力ある国際文化観光都市の創造に向けた取り組み
 障害者の文化芸術活動の活性化に向けた検討を進め、障害のある方もともに楽しめる音楽会やシンポジウムを開催するなど、障害の有無にかかわらず、誰もが文化芸術に親しめる機会の充実を図ります。
 11月に予定される旧東京音楽学校奏楽堂のリニューアルオープンに際しては、演奏会などのさまざまな記念事業を展開し、区民の皆様に文化芸術に親しむ機会を提供するとともに、国の重要文化財でもある奏楽堂の歴史や価値を広く発信していきます。
 また、本区の文化芸術を支える未来の担い手の支援・育成をより一層充実させるため、新たに、東京藝術大学の音楽分野で学ぶ優秀な卒業生や修了生に、台東区長賞を授与します。
 「たいとう文化発信プログラム」では、3月に、専用のウェブサイトを開設し、ロゴマークの活用とあわせて、一体感のあるPRを展開していきます。この取り組みを進め、本区が持つ多彩な文化の魅力を次代へ継承し、さらなる文化振興を目指してまいります。

 

住宅宿泊事業について

 「住宅宿泊事業法」が6月に施行されることを受け、本区においても、住宅宿泊事業の適正な運営の確保を目的とした「東京都台東区住宅宿泊事業の運営に関する条例」を本定例会に提出しています。地域住民の安全で快適な生活環境と宿泊者の安全・安心を守るため、提供する住宅の管理形態による実施期間の制限をはじめ、周辺地域の住民への事前周知、苦情等に迅速に対応できる体制の確保などを定め、事業者等への指導を徹底してまいります。



たいとうパープルほっとダイヤル(予約不要)

パートナーとの関係で悩んでいませんか。DVは身体的暴力だけではありません。ひとりで悩まずにまずはご相談ください。
日時 月~土曜日(第135月曜日〈祝日の場合は翌日〉を除く)午前9時~午後5

問合せ

相談専用電話
TEL 3847?3611