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池之端七軒町遺跡(慶安寺跡)調査出土の埋葬関係資料 一括

ページID:308295532

更新日:2024年2月20日

台東区教育委員会
平成12年登載

 平成6年から翌年にかけて、江戸前期に創建し大正時代に杉並区に移転した慶安寺の跡を発掘しました。本資料はこの時の慶安寺旧墓所からの出土遺物です。
 調査地は、池之端二丁目の警視庁敷地内であり、不忍池の西側に面した低地に立地しています。そのため通常は腐る木材や木製品が良好に保存されていました。墓跡のほぼ全体が調査され、他に本堂、庫裏等の基礎や井戸跡と竹樋たけひ(竹製の水道管)等も確認され、中国製品を含む多くの陶磁器も出土しています。墓所の跡からは埋葬容器として庶民用の円形木棺(早桶)の他、方形木棺、土器棺、主として武家用の甕棺、火葬用の蔵骨器などが多数発見されています。甕棺の蓋には墓誌が記されており、江戸町奉行与力であった都筑家一族の名前が見られます。副葬品では、楽茶碗・茶筅・茶匙・蓋置の茶道具類、念仏銭としては類例のない元文4年と刻字した銅製六道銭6枚一組、調査地隣に屋敷があった下野国(現・栃木県)喜連川藩きつれがわはん足利家の家臣富田氏の名が見られる銅製迷子札、楽器・びんざさらと思われる骨角製品、更に、近隣の本郷追分町(現・文京区)に住む中山氏の名が書かれた巡礼札、将棋の駒一組、人形、羽子板、キセル、数珠など多様な品々が出土し、数珠は土製、ガラス製、石製、木製の角柱型と様々なものが見られます。
 本調査地から出土した埋葬関係資料は、江戸時代の墓所の形成、形態の全体像を知る上で貴重な文化財です。


副葬品(将棋駒セット、六道銭、数珠等)

お問い合わせ

生涯学習課文化財担当(生涯学習センター)

電話:03-5246-5828

ファクス:03-5246-5814

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