新春を寿ぎ、区民の皆様に謹んで新年のお慶びを申し上げます。
昨年は、隅田川花火大会や浅草サンバカーニバルが4年ぶりに開催されるなど、区内各所でイベントが再開され、まちの賑わいが戻ってきていることを実感いたしました。
一方で、原油価格や物価の高騰が依然として区民生活に大きな影響を及ぼしています。区では、国の「デフレ完全脱却のための総合経済対策」に基づく支援の一つとして、住民税非課税世帯へ「家計支援特別給付金」を速やかに支給します。また、区内消費を喚起し、地域経済の活性化を図るため、「『江戸たいとう』キャッシュレス決済ポイント還元事業」を実施します。
昨年の9月より開始した「江戸・たいとう学」は、多くの皆様にお楽しみいただいています。今後も講演会を予定しておりますので、ぜひご参加ください。
また、昨年の12月には、江戸の下町を舞台に数々の傑作を発表し続けた時代小説の第一人者である池波正太郎氏を9人目の名誉区民として推戴しました。
さらに、令和7年の大河ドラマが「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」に決まり、主人公となる蔦屋重三郎が生まれ育ちその才能を開花させたゆかりの地として、本区の歴史や文化にさらなる注目が集まることが期待されます。
引き続き、江戸から続く伝統・文化などの地域資源を発信することにより、区民の誇りや郷土を愛する心を育むとともに、地域の活性化を図ってまいります。
近年、気候変動の影響と考えられる気象災害が世界各地で頻発するなど、地球温暖化への対応は喫緊の課題となっています。そこで区は、令和6年第1回区議会定例会に「(仮称)台東区環境基本条例案」を提出するとともに、「台東区環境基本計画」を改定し、ゼロカーボンシティの実現に向けた施策を着実に推進してまいります。
今後も、新型コロナウイルス感染症対策を含め、区民生活や事業活動を守り支えていくため必要な施策を講じていくとともに、区民の皆様が誇りと愛着を持ち続けられるまちの実現に向け、全力で区政運営に邁進してまいります。
新春にあたり、本年が皆様にとりまして、輝かしい幸多き一年となりますよう、お祈りいたしまして、新年の挨拶とさせていただきます。
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