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雅楽

ページID:501257816

更新日:2024年4月3日

小野雅楽会
平成12年指定

 雅楽は、古代より宮廷儀礼において演奏されてきた音楽です。古くは、奈良時代の天平勝宝4年(752)東大寺大仏開眼会で演奏が行われたという記録があり、8世紀半ばには宮廷の儀礼音楽として定着していました。
 一口に雅楽と言ってもさまざまな曲や舞がありますが、大きくは唐楽とうがく高麗楽こまがくの二つに分けることができます。唐楽は、楽器演奏のみの場合(管絃という)と、演奏に舞がともなう場合(舞楽)の2種類があります。曲目では、蘭陵王らりょうおう萬歳楽まんざいらく等が著名です。
 高麗楽は、すべて舞楽です。異相な面を着けて舞う、延喜楽えんぎらく納曾利なそり等が知られています。
 また、使用する楽器は、唐楽と高麗楽では異なりますが、唐楽の場合、管楽器では笙・篳篥ひちりき・龍笛、弦楽器では箏・琵琶、打楽器では羯鼓かっこ・太鼓・鉦鼓しょうこを演奏します。
 宮中における雅楽の演奏・演舞は、楽人がくじんと呼ばれる専門職が担当してきました。この楽人は、いくつかの家が代々世襲してきたもので、現在も宮内庁式部職楽部の楽師として続いています。
 小野雅楽会は、明治20年に小野照崎おのてるさき神社宮司の小野亮道が、民間への雅楽の普及を目的に創設した雅楽演奏団体で、民間ではもっとも古い歴史があります。令和5年2月現在の会員数は、80名。小野照崎神社内で行われる毎月3回の練習会では、宮内庁楽師OBら、もっとも正統的な雅楽の専門家の指導のもとで、各楽器や舞の技術修得に努めています。小野雅楽会は、創設当初よりこうした雅楽の専門家を指導者に招いており、民間の雅楽団体ではきわめて稀有な存在です。
 活動内容としては、各地神社の祭礼やホールでの演奏といった国内の活動はもとより、昭和47年にアメリカ公演、同54年にはヨーロッパ公演を行い、翌55年にはフランスレコードのグランプリを受賞するなど、海外でも高い評価を得ています。


雅楽

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生涯学習課文化財担当(生涯学習センター)

電話:03-5246-5828

ファクス:03-5246-5814

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