歳寒三友図(絹本着色梅図・絹本墨画竹図・絹本墨画松図)
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更新日:2019年4月17日
永称寺
平成10年度登載
三つ揃って一組をなす三幅対という形式で、梅の図を
梅の枝は、
竹は、節毎に少しずつ角度を変えながら調子を整えており、竹を得意とした作者詩仏の
松は、三幅の中では最も静的ですが、枝の伸び具合は、一見文字かと見間違えるかのように不自然に下方に伸びていながらバランスがとれているところなど、南画の大家、文晁らしさが出ています。
本作品を所蔵する永称寺は、浄土真宗本願寺派の寺院で、山号を長久山といいます。本図がどのように伝来したかは不明ですが、永称寺は、作者の一人で根岸に住んでいた酒井抱一が出入りしていた寺院ですので、制作自体ここで行われた可能性は高いといえます。
抱一・詩仏・文晁は、区内に居住し、各々に交際があったことが知られています。本作品は、文化・文政期(1804~1830)の書画会を軸とした文人の交流の証拠として、また区の文化史を語る上で欠かせない作品といえましょう。
谷文晁筆 松図
大窪詩仏筆 竹図
酒井抱一筆 梅図
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