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今戸焼作り

ページID:383422016

更新日:2013年7月31日

白井 裕一郎
平成24年3月指定

 今戸焼とは、江戸時代から明治時代を中心に、今戸やその周辺で製造販売された焼き物です。今戸焼職人は、瓦・日常生活道具・土人形つちにんぎょう・工芸品などの焼き物を製造販売して、江戸東京住民の需要に応えました。
 幕末には、今戸焼を製造する家は50軒余りありました(『本朝陶器攷證』)。しかし次第に今戸焼の需要は減少していきます。さらに今戸周辺の都市化や、震災・戦災などにより、製造を続けた職人たちの多くも、隅田川の東岸、中川・荒川の流域などの周辺地域に移転していきました。
 そのような中で、白井家は江戸時代から当地で今戸焼の製造販売をおこなってきました。当地の鎮守、今戸神社(今戸1丁目5番22号)境内の石造狛犬(台東区有形文化財)は、江戸時代の今戸焼職人たちが奉納したものです。銘文に白井善次郎の名がみえますが、その息子清次郎は幕末に独立開業しました。その6代目が白井裕一郎さんです。
 白井さんは区内で唯一の今戸焼職人として、母美智子さんとともに、約80種の人形や寺社の縁起物えんぎものの製造販売をおこなっています。
 今戸人形は、陶土を練り、型に入れて成形して、乾燥したものを窯で焼き上げ、彩色を施します。狐・狸・あねさま・招き猫・おかめ・福助など、多くの種類があり、長く江戸東京の庶民に親しまれてきた郷土玩具です。

今戸焼作り
今戸焼作り

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生涯学習課文化財担当(生涯学習センター)

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