旧感応寺(天王寺)富興行関係資料
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更新日:2010年11月4日
天王寺
平成4年度指定
天王寺は、かつて感応寺という日蓮宗の寺院でしたが、元禄12年(1699)天台宗に改宗、天保4年(1833)天王寺と改めました。
この感応寺では天保13年まで、現代の宝くじのル-ツ・
(富興行)
実は、これらの史料が発見されるまで、感応寺はおろか、江戸時代の富突の実態はあまり明らかではありませんでした。しかし、天王寺の史料を解読してみますと、富興行のありさまが細部にわたって理解できます。
たとえば従来の定説では、幕府公認の富興行は享保15年(1730)京都仁和寺が江戸音羽護国寺境内で行ったものが最初と考えられてきましたが、天王寺の史料によって、それより30年前の元禄末年(1700年頃)には感応寺で興行していたことがわかりました。
その他、富突の開催をめぐる感応寺と幕府の交渉の有様、富札1枚の値段が庶民にとって高額だったことから生じたヤミ行為の顛末、あるいは富突に使用する箱・札・
天王寺所蔵の11点の富興行関係史料は、単に富突だけでなく、江戸の風俗・文化を知る上でも、きわめて貴重な史料です。
富興行一件記より(幕府公認の富興行開始年代について、従来の定説を覆す文面)
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