世界文化遺産には、古代の遺跡やキリスト教関連遺産をはじめ、歴史的な建物や都市が多く登録されていますが、近年、20世紀以降に造られた建築物等(20世紀建築)が注目され、世界遺産として登録されています。
20世紀建築には、アントニオ・ガウディのような有名な建築家による作品のほか、産業的な遺産、大学や都市の設計など、様々な種類があります。
遺産名称(所在国・登録年) |
概 要 |
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モダニズム理念に基づき設計された都市 計画。設計者ルシオ・コスタ、オスカー・ニーマイヤーはル・コルビュジエに師事。 |
ヴァイマールとデッサウのバウハウスとその関連遺産群 |
(ドイツ 1996年) |
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建築家ヴァルター・グロピウスが設計した 総合造形学校。バウハウスの理念は後世の 建築デザインに多大な影響を与えた。 |
建築家ヴィクトール・オルタによる主な邸宅群(ブリュッセル) |
(ベルギー 2000年) |
| アール・ヌーヴォー創始者の一人である建 築家ヴィクトール・オルタが設計した邸宅。 |
リートフェルト設計のシュレーテル邸 |
(オランダ 2000年) |
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オランダ人建築家ヘリット・リートフェルト が設計した邸宅。赤・黄・青・白・灰・黒の 線と面によるデ・ステイルが特徴。 |
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ドイツ人建築家ミース・ファンデル・ローエ が設計したモダニズム建築。 |
テルーアビーブのホワイトシティ-近代化運動 |
(イスラエル 2003年) |
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白色や明るい色を基調にバウハウス様式 で統一された計画都市。 |
ル・アーヴル、オーギュスト・ペレによる再建都市 |
(フランス 2005年) |
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「コンクリートの父」と呼ばれた建築家オー ギュスト・ペレによる大規模な再建都市。 |
シドニーオペラハウス |
(オーストラリア 2007年) |
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デンマーク人建築家ヨーン・ウッツォンによ り設計された劇場、音楽ホールで、帆や貝 殻を思わせる有機的なデザインが特徴。 |
メキシコ国立自治大学の中央大学都市キャンパス |
(メキシコ 2007年) |
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地域の伝統、メキシコの先史時代の芸術 等を融合したモダニズム建築の代表例。 |
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ワイマール共和国期に建設されたモダニ ズム建築による集合住宅。 |
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建築家ヴァルター・グロピウスによる初期モダニズム建築。
バウハウス様式のさきがけになったとされる。
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