旧吉田屋酒店
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更新日:2010年11月5日
台東区
昭和63年度指定
旧吉田屋酒店は昭和61年谷中6丁目にあった同店を改築する際、同店所蔵の道具類や文書とともに台東区が寄贈を受け、現在地に移築復元したものです。
建造物は明治43年に建築されたもので、当時の商家建築の特徴をよく伝えています。店舗の入口には大きく突き出した梁で屋根を支える出桁造や、シャッターの原型ともいえる揚戸が設けられ、店内中央に帳場、左側に商品を陳列する棚があります。帳場の横に階段があり、2階の8畳と3畳の部屋は住み込み店員の居室で、常時6人ほどが寝起きしていたそうです。
看板や徳利などの道具類は、総数215点。大正から昭和初期に使われたもので、現在はその一部を展示しています。
文書類は、総数42,329点。明治34年から昭和46年に至るまでの帳簿や伝票など。中でも、約9000点に達する太平洋戦争中の配給関係文書は、質量ともに貴重な史料群です。
旧吉田屋酒店の建造物・道具類・文書類は、近代の谷中に住んだ人々の生活を私たちに知らせてくれる貴重な民俗資料といえるでしょう。
徳利・升などの道具類
旧吉田屋酒店の外観
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