このページの先頭です
このページの本文へ移動

景観重要建造物及び景観重要樹木

ページID:986994620

更新日:2018年5月14日

目的

景観重要建造物及び景観重要樹木は、地域の景観上重要な建造物(建築物及び工作物)又は樹木について、景観法に基づき景観行政団体の長が指定することにより、地域の個性ある景観づくりの核として、その維持、保全及び継承を図ることを目的としています。

概要

景観重要建造物及び景観重要樹木は、台東区景観計画において定めた指定方針に従い、景観法第19条及び第28項に基づき指定するものです。

建造物の指定方針(概要)

台東区景観資源(文化財、史跡、旧跡等)や登録有形文化財、東京都選定歴史的建造物の保存リストに記載され、道路その他公共の場所から容易に望見されるものとします。

景観重要樹木の指定方針(概要)

台東区指定の保護リストに記載され、道路その他公共の場所から容易に望見されるものとします。

景観重要建造物

中村不折旧宅(書道博物館) (根岸2丁目10番4号)

【指定の理由となった外観の特徴】
中村不折は明治から昭和時代にかけての洋画家、書家。昭和11年、みずから収集した古代中国の書道に関する資料を展示するため書道博物館を創設した。居宅と蔵は戦災により焼失したが、博物館とその収蔵資料は焼失を免れた。現在は鉄筋コンクリート造の本館と書庫が残る。敷地内には、別敷地から移設された明治時代の蔵があり、同一敷地内に明治・大正・昭和の時代の建築物が共存している。

子規庵 (根岸2丁目5番11号)

【指定の理由となった外観の特徴】
俳人・歌人である正岡子規が明治27年から逝去する35年まで住んだ場所。子規庵での句会には夏目漱石、森鴎外なども訪れ、歌会には伊藤左千夫、長塚節らが参加し、歌紙『アララギ』の源流となった。建物は昭和20年に戦災により焼失したが、昭和25年に門弟の寒川鼠骨らにより再建された。

ギャラリー・エフ蔵(株式会社淵川金属事務所) (雷門2丁目19番18号)


蔵の前面に建設されている店舗部分

【指定の理由となった外観の特徴】
江戸時代末期に材木問屋の蔵として建てられた。当時の堅牢な土蔵造りの技法を踏襲して建てられていることが伺える。

景観重要建造物の指定解除を行いました。

本建築物は、調布市深大寺にて、元の部材を用い、再び建築されます。時期は現在未定です。                       


周辺の解体により、蔵が見えました。

観音寺築地塀 (谷中5丁目8番28号)

【指定の理由となった外観の特徴】
江戸時代末頃に築造された練塀で、瓦と粘土を交互に積み重ねて造り、潜り戸を備える。浅草と並ぶ江戸有数の寺町であった谷中の当時の面影を伝える。

すぺーす小倉屋(蔵・店舗) (谷中7丁目6番8号)

【指定の理由となった外観の特徴】
感応寺(後の天王寺)の門前町で享保年間から代々質屋を営んだ商家。当時の寺町の質屋としての面影をよく残しており、店舗と3階建の土蔵が道路に面し、周囲のランドマークとなっている。

東京国立博物館黒田記念館(本館・書庫) (上野公園12番53号)

【指定の理由となった外観の特徴】
黒田清輝の遺言により建設された美術館施設。19世紀の西洋の美術館建築を取り入れた先駆的事例で、本館は正背面2階中央にイオニア式列柱6本を配し、ほぼ左右対称の端整な立面をつくる。外壁は昭和初期に多く用いられたスクラッチタイル張りである。

花重店舗 (谷中7丁目5番27号)

【指定の理由となった外観の特徴】
谷中墓地開設とほぼ同時期に開業した生花問屋。2階の階高の低い江戸期~明治初期の厨子二階出桁造りの形式を残し、明治初期の町屋の意匠をよく留めている。周辺の茶屋と共にこの地の旧茶屋町の歴史的環境を形成している。

今半別館(玄関棟・南棟・北棟) (浅草2丁目2番5号)

【指定の理由となった外観の特徴】
今半別館は、今半本店の三田支店が戦後、現在地に移り別館として創業。仲見世通り東裏手の通りから奥まって建ち、狭い敷地を巧みに利用し老舗料理屋に相応しい構えを造る。

黒沢ビル (上野2丁目11番6号)

【指定の理由となった外観の特徴】
昭和初期に眼科病院として建設。正面1階の鉄平石張、尖塔アーチ窓やコンクリート製幌状の庇などドイツ表現派風意匠に特徴がある。関東大震災復興期に見られるモダニズム的デザインが良好に保持されている。

市田家住宅(主屋・蔵・表門・裏門) (上野桜木1丁目6番2号)

【指定の理由となった外観の特徴】
主屋は寄棟造、桟瓦葺の木造2階建で、全体に下見板を張り、南側は1・2階とも全面開口とし窓には吹きガラスを用いる。2階廊下腰には無双窓が配され趣がある。明治後期の和風住宅の好例で、蔵や門も含め旧来の姿をよく留めている。

タイガービルヂング (蔵前4丁目30番7号)

【指定の理由となった外観の特徴】
関東大震災復興期の昭和初期に高級賃貸アパートとして建てられた。建物頂部の装飾、正面の庇とバルコニー、両側の円形窓が建物を特徴づけている。

伊勢屋店舗兼主屋 (日本堤1丁目9番2号)

【指定の理由となった外観の特徴】
かつての日本堤の土手の上に建てられた天麩羅屋。木造2階建、入母屋造妻入桟瓦葺で、外壁は下見板張、軒下と妻面は漆喰仕上げとする。堤は道路となり町の景観は変わったが、店構えは往時の面影を残している。

中江店舗 (日本堤1丁目9番2号)

【指定の理由となった外観の特徴】
かつての日本堤の土手の上に建てられた桜鍋の飲食店。木造2階建、切り妻平入の瓦葺きで、調理場の出窓の鉄格子など当初の雰囲気をよく留めている。堤は道路となり町の景観は変わったが、店構えは往時の面影を残している

神谷バー本館 (浅草1丁目1番1号)

【指定の理由となった外観の特徴】
正面には矩形の大きな窓と円形の高窓を持ち、3・4階を通す、三連の半円アーチ窓が外観を特徴付ける。正面性を重視した近代商業建築である。

景観重要樹木

スダジイ (上野公園10番18号) 護国院

【指定の理由となった樹容の特徴】
寛永寺の子院である護国院の入口に植わるスダジイ。スダジイはブナ科シイ属の常緑高木で、ドングリをつける木のひとつ。樹冠は丸みを帯び、奥に建つ本堂を背に悠然とした佇まいを見せる。

フジ (浅草4丁目17番1号)

【指定の理由となった樹容の特徴】
建物前面を覆うように枝を伸ばすフジ。フジはマメ科フジ属の落葉つる性の植物である。神社仏閣を思わせる大型の唐破風を持つ銭湯建築と一体となって独特の景観を造り出している。特にフジの花の咲く季節は見事である。

サクラ (谷中6丁目2番13号) 大泉寺

【指定の理由となった樹容の特徴】
寺の境内に植わるサクラ。サクラ(ソメイヨシノ)はバラ科のエドヒガンとオオシマザクラの交雑種である。大泉寺は明治時代に岡倉天心が日本美術院を旗揚げするきっかけとなった美校騒動の舞台ともなった。山門の横で大きく枝を広げ、歴史ある寺町らしい景観を造り出している。

ヒメイタビ (谷中1丁目5番5号) 妙情寺

【指定の理由となった樹容の特徴】
ヒメイタビはクワ科イチジク属の常緑つる性の植物。言問通りに面して寺の塀を一面に覆う。敷地内の樹木とともに落ち着いた佇まいを創出している。

クスノキ (浅草橋2丁目29番16号) 須賀神社

【指定の理由となった樹容の特徴】
須賀神社の入口にあるクスノキ。クスノキはクスノキ科の常緑広葉樹で、葉や材に独特な芳香がある。隣接する建物を避けるように斜めに枝を伸ばし、神社の鳥居と並び落ち着いた佇まいを見せる。

サンゴジュ (谷中7丁目18番25号)

【指定の理由となった樹容の特徴】
文学者・幸田露伴が約2年間住んだ旧宅跡に植わるサンゴジュ。サンゴジュはスイカズラ科の常緑広葉樹で、秋頃にサンゴのような小さな赤い実をつけるのが特徴。かつて五重塔があった谷中霊園に隣接する敷地にあり、露伴はこの頃に著作「五重塔」を執筆した。この木は露伴が住んでいた頃からあったという。

クスノキ (下谷3丁目7番5号) 三島神社

【指定の理由となった樹容の特徴】
神社の境内を覆うように枝を伸ばすクスノキ。クスノキはクスノキ科の常緑広葉樹で、葉や材に独特な芳香がある。神社の本社である愛媛県の大山祇神社は楠の原生林に囲まれ、境内には樹齢2500年の大楠があり御神木であることにちなみ、氏子らが現地より移植したとの由来がある。

ケヤキ (谷中3丁目1番19号)

【指定の理由となった樹容の特徴】
ケヤキはニレ科の落葉高木で、枝が空に向かってほうき状に広がった樹形をしている。周囲は低層の建物が多い中でひときわ高くそびえ立ち、シンボリックな街路景観を形成している。

イチョウ (竜泉2丁目19番3号) 千束稲荷神社

【指定の理由となった樹容の特徴】
イチョウはイチョウ科の裸子植物で、落葉高木である。均整の取れた円錐状の樹形で、鳥居の横にまっすぐにそびえる。作家・樋口一葉はかつてこの辺りに住み、著作「たけくらべ」にこの神社の祭礼の様子を描いた。入口のイチョウと神社の境内を望む景観は、当時の面影を伝えている。

メタセコイア (浅草橋3丁目20番18号)

【指定の理由となった樹容の特徴】
メタセコイアはスギ科の落葉針葉樹で、絶滅した後に発見されたことから“生きた化石”と呼ばれる。化粧品メーカーの本社ビルの落成時にシンボルツリーとして植えられた。高さ25mを超える巨木で、きれいな円錐形の樹形をもつ。クリスマスにはライトアップされることもあり、おもちゃや文具などの問屋の多い浅草橋のランドマークとなっている。

ヒマラヤスギ (谷中1丁目6番15号)

【指定の理由となった樹容の特徴】
ヒマラヤスギはマツ科の常緑針葉樹で、高さ20m以上にもなる高木。先代の所有者が置いた鉢植えが根付いて現在の大きさになった。幹は隣接する家屋を避けるように湾曲して伸び、周囲の路地を覆うように枝を広げる。谷中の町のシンボルとなっている。

お問い合わせ

都市計画課

電話:03-5246-1377

ファクス:03-5246-1359

本文ここまで

サブナビゲーションここまで