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風しん

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更新日:2023年4月11日

 平成24年から25年にかけて、日本全国で風しんが大流行しました。平成30年から首都圏を中心に風しん患者の報告が急増しており、主に30代~50代の男性が占めています。
 
 妊娠20週ごろまでの女性が風しんにかかると、先天性風しん症候群(※)と呼ばれる、心臓病、白内障、聴力障害などの障害をもったお子さんが生まれる可能性が高くなります。

 妊娠している方は予防接種が受けられませんので、周囲の方が予防接種を受けて風しんから守りましょう。妊娠の可能性のある方・妊娠中の方は、外出の際、特に人混みの中ではマスクを着用しましょう。妊娠を考えている方は、まずは抗体検査・予防接種をうけましょう。
 

風しんとは

 風しんは、風しんウイルスによる感染症です。軽いかぜ症状ではじまり、発疹、発熱、後頸部リンパ節腫脹などが主症状です。
そのほか眼球結膜の充血もみられます。発疹も発熱も約3日間で治るので、「三日ばしか」とも言われます。
基本的には予後は良好ですが、関節炎や血小板減少性紫斑病、急性脳炎などの合併症を起こすことがあります。
一度感染し治癒すると、大部分の人は終生免疫を獲得します。大人が罹患すると、その症状は小児に比べ一般に重いといわれています。

原因と感染経路

風しんは、患者の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込むことによる「飛沫感染」と、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる「接触感染」によって起こります。

潜伏期間は2~3週間で、発疹の出現する前後7日間に人にうつす可能性があります。学校保健安全法では、発疹が消失するまで、出席停止としています。発疹が消失するまでは、不要な外出を避け、出勤も自粛するように、努めてください。

学童~思春期に多いと言われていますが、最近では成人の発生も多く、職場内での集団感染事例も起こっています。

※先天性風しん症候群とは

 先天性風しん症候群(CRS)とは、風しんの抗体(免疫)のない女性が妊娠初期に感染し、風しんウイルスが胎児に感染することにより、出生児に主に心臓病、白内障、聴力障害などの障害を起こす総称です。
 
先に挙げた以外にも、網膜症、肝脾種、血小板減少、糖尿病、発育遅滞、精神発達遅滞、小眼球などをきたすことがあります。

<治療方法>
 先天性風しん症候群(CRS)自体に治療法はありません。心疾患は軽度であれば自然に治ることもありますが、手術が必要になる場合もあります。白内障については手術可能になった時点で、濁り部分を摘出して視力の回復を目指します。難聴については人工内耳が開発され、乳幼児にも応用されつつあります。

予防のポイント

有効な予防は、風しんワクチン接種です。先天性風しん症候群の発生を防ぐために、妊婦とそのパートナーの予防は特に重要です。

これから妊娠の可能性がある方やそのご家族等、風しんにかかったことがなく、予防接種を受けていない場合はワクチン接種をしましょう。
予防接種後は胎児の感染を防止するため女性は最低、2~3ヵ月間の避妊が必要です。

幼児は就学前までに2回の麻しん風しんワクチンの定期接種があります。

風しんの治療

特別な治療法は無く、症状に応じた対症療法が行われます。

お問い合わせ

台東保健所 保健予防課感染症対策担当

電話:03-3847-9476

ファクス:03-3847-9424

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