銅造阿弥陀如来坐像(仰願寺)
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更新日:2019年7月31日
仰願寺
平成29年3月登載
仰願寺は、来迎山転法院と号する浄土宗寺院です。寺伝によると、元和9年(1623)、埼玉郡八条領
本像は、銅製、鋳造で、大きさは総高140.5センチメートル、像高は90.0センチメートルです。両手は腹前で弥陀定印を結び、右脚を上にして
本像は、元禄13年(1700)に念仏一万日回向の結願を期して造立されました。それは当寺3世行誉益道の代で、花川戸町の荒川茂兵衛が施主となったことが、銘文からわかります。
このように本像は、江戸時代中期の制作ですが、総じて丁寧な作りです。特に顔面は破損していて当初の面貌を損じていますが、江戸時代前期の作風を残しています。
また衣には、
こうした多数の複雑な文様を施す鋳造仏は少なく、文様の配置などは着衣との関係に一部矛盾をきたしているものの、制作者の技量を知る上で貴重です。また、当時代の作風を知ることができる作品です。さらに、刻まれた銘文から、当時の信仰を知る上でも重要です。
銅造阿弥陀如来坐像
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