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浅草寺版木

ページID:800916056

更新日:2024年2月20日

浅草寺
平成25年登載

 浅草寺は現在、聖観音宗の寺院ですが、もとは天台宗寺院でした。推古天皇36年(628)に本尊の聖観音像が示現して後、観音霊場の寺院として人々の信仰をあつめてきました。
 浅草寺には、近世後期から近代・現代までに開板された版木が158点所蔵されています。版木は大きく(1)縁起類11種25点(明治~大正時代)、(2)絵像類5種11点(聖観音像、子安弁才天像、大黒天像、如意輪観音像、淡島明神像など、文政11年(1828)~近代)、(3)札類32点(祈祷札、護摩供札、経供養札、雷除札、守護札など、天保8年(1837)~近代)、(4)経典類3種6点(仏説大吉祥天女十二名説経、仏説大吉祥天女十二名号経、妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五〈観音経〉、文化11年(1814)~天保11年(1840))、(5)境内図2種9点、(6)おみくじ2組37点、(7)その他38点に分けられます。
 浅草寺版木は、絵像類や札類、おみくじなど、当寺への信仰に関わるものだけでなく、聖観音の功徳を説き、念仏講や百万遍、十万人講、灯明講への参加者を募るため、あるいは老朽化した堂宇の修復費用や、開帳費用を募るために作成された略縁起など、寺院経営に関わる資料も多く含まれています。さらに浅草寺の境内にあった熊谷稲荷社などの小堂小祠にて版行され、頒布された札類の版木も含まれています。
 このように、関東大震災や戦災によって多くの文献資料を失った台東区にとって、本版木は江戸時代から近代にいたる庶民の信仰、寺院の経営を考えるうえで貴重な資料です。


浅草寺版木の一部

お問い合わせ

生涯学習課文化財担当(生涯学習センター)

電話:03-5246-5828

ファクス:03-5246-5814

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