紙本墨書御遺告(二十五条本)
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更新日:2010年11月4日
世尊寺
平成6年度登載
御遺告とは、平安時代初期に
空海の伝記は、平安時代中期より著されていますが、時代が下るにしたがい歴史的事実ではない伝説が加えられ、伝記史料としての価値は低いものが少なくありません。その中で、御遺告の空海伝はもっとも古く、信憑性の高いもののひとつで、空海の実像を考える際には欠くことのできない史料です。
また、京都の
御遺告の原本は、残念ながら現存していませんが、東寺や高野山等に多くの写本があります。これらの写本には、最後尾に書写した年代や人物名を記しています。これは奥書といって、書写年代の僧侶の動向、当時の文字の書風を知ることができ、宗教史や美術史を学ぶ上で、とても重要な史料となります。
御遺告の冒頭部分
御遺告の奥書部分
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