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浅草寺版木(追加)

ページID:430031157

更新日:2021年7月14日

浅草寺
平成三十一年三月登載
 浅草寺版木(追加)は、現在、本堂什宝庫及び伝法院宝蔵にそれぞれ保管されている七十九点の版木です。なお、伝法院倉庫に保管されている版木一五八点は、平成二十四年度に台東区区民文化財台帳に登載されています。
 本版木のうち年代が判明するものに承応四年(一六五五)、文化四年(一八〇七)、同十四年、天保十三年(一八四二)、明治二年(一八六九)、大正十四年(一九二五)、昭和八年(一九三三)、同十七年頃、同二十七年などがあり、江戸時代から近代にかけて調整されたものです。
 内容別に見ると(1)絵像類九点、(2)札類二七点、(3)典籍類一四点、(4)その他二九点があり、多種多様な版木が残されています。これらは、浅草寺だけでなく、岐院の金剛院、境内末社の西宮戎にしみやえびす社といった境内の諸院・堂社、さらに天台宗東京教区宗務所等で使用されたものも含まれます。多くは浅草寺内で使用されたものですが、近代以降の天台宗の動向に伴って製作、保管されたものが含まれているようです。
 浅草寺の版木は、浅草寺における、江戸時代から近・現代までの信仰や寺院活動に関わる資料です。その内容は多岐にわたります。また、浅草寺の境内には様々な堂宇、小祠がありましたが、それらは明治期の神仏分離の動きや、公園地化によって失われてしまいました。本版木のなかには、こうした場所で版行されたものも含まれています。
 台東区では関東大震災や戦時下での空襲によって、多くの文献資料が失われてしまいました。こうした状況のなかで、本版木は庶民の信仰、寺院の経営を考える上で重要な資料であり、浅草寺と地域社会、宗派との関係を物語る資料としても貴重です。


浅草寺版木(追加)

お問い合わせ

生涯学習課文化財担当(生涯学習センター)

電話:03-5246-5828

ファクス:03-5246-5814

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