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浅草寺版木(追加)

ページID:430031157

更新日:2024年2月20日

浅草寺
平成31年登載

 浅草寺版木(追加)は、現在、本堂什宝庫及び伝法院宝蔵にそれぞれ保管されている79点の版木です。なお、伝法院倉庫に保管されている版木158点は、平成24年度に台東区区民文化財台帳に登載されています。
 本版木のうち年代が判明するものに承応4年(1655)、文化4年(1807)、同14年、天保13年(1842)、明治2年(1869)、大正14年(1925)、昭和8年(1933)、同17年頃、同27年などがあり、江戸時代から近代にかけて調整されたものです。
 内容別に見ると(1)絵像類9点、(2)札類27点、(3)典籍類14点、(4)その他29点があり、多種多様な版木が残されています。これらは、浅草寺だけでなく、岐院の金剛院、境内末社の西宮戎にしみやえびす社といった境内の諸院・堂社、さらに天台宗東京教区宗務所等で使用されたものも含まれます。多くは浅草寺内で使用されたものですが、近代以降の天台宗の動向に伴って製作、保管されたものが含まれているようです。
 浅草寺の版木は、浅草寺における、江戸時代から近・現代までの信仰や寺院活動に関わる資料です。その内容は多岐にわたります。また、浅草寺の境内には様々な堂宇、小祠がありましたが、それらは明治期の神仏分離の動きや、公園地化によって失われてしまいました。本版木のなかには、こうした場所で版行されたものも含まれています。
 台東区では関東大震災や戦時下での空襲によって、多くの文献資料が失われてしまいました。こうした状況のなかで、本版木は庶民の信仰、寺院の経営を考える上で重要な資料であり、浅草寺と地域社会、宗派との関係を物語る資料としても貴重です。


浅草寺版木(追加)

お問い合わせ

生涯学習課文化財担当(生涯学習センター)

電話:03-5246-5828

ファクス:03-5246-5814

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