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絹本着色仏涅槃図

ページID:625718577

更新日:2010年11月3日

世尊寺
平成8年度登載

 釈迦の入滅のさまを描いた仏涅槃図は、区内の寺院に多数現存していますが、本図もそのひとつです。右の上部に、貞享元年歳次甲子臘月八日僧秀卓峰薫沐敬写とあり、江戸時代前期の貞享元年(1684)12月8日に卓峰道秀という人物が描いたものです(署名では道の字を略しています)。卓峰は、承応元年(1652)京都西本願寺の絵師であった徳力之勝の長男として生まれました。幼少より父から絵を学びましたが、寛文10年(1670)には黄檗宗の総本山万福寺の僧侶高泉の弟子となり禅宗の修学にも励んでいます。
彼のように、絵師であり、僧侶でもあった人物を「画僧」といいます。画僧たちは、自らの属する宗派に則した仏画を描くことにより、布教活動の一旦を担いましたが、卓峰もまた、禅宗に関わる多くの仏教絵画を描いています。
 図は、身を横たえた釈迦を中心とし、その周囲には泣き叫ぶ多くの弟子や鳥獣を配しています。上部には日輪・月輪をひとつの円で表現するほか、沙羅双樹の木立、跋提河という川を描いています。ただし、右上部から雲に乗って飛来する摩耶夫人(釈迦の母親)は、卓峰が描いたものではなく、後の加筆と思われます。
 本図は、作者が禅宗に属する人物ですから、当初は禅宗寺院に所蔵されていたものでしょうが、真言宗の世尊寺に納められた経緯については明らかではありません。

絹本着色仏涅槃図
絹本着色仏涅槃図

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