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茅町遺跡出土縄文時代土器・石器

ページID:158811287

更新日:2024年2月20日

台東区教育委員会
平成19年搭載

 茅町遺跡出土縄文時代土器・石器は、平成10年、池之端1丁目2番に所在する台東地方合同庁舎建設工事地内における発掘調査で出土したもので、縄文時代後期から晩期前半に属する土器、石器です。
 茅町遺跡は、本郷台の東縁、縄文時代には海であった根津谷の中に位置する泥炭層遺跡です。泥炭層は、水中で草木などが腐食してできる堆積土で、木器などの遺物が残りやすい地層です。また台地上の重要文化財である旧岩崎家住宅敷地内には、縄文時代後晩期の著名な湯島貝塚が知られています。
 土器は全て破片であり、文様のある精製土器と無文の粗製土器があります。粗製土器には赤色に変質した土器が少量あり、海水から塩を作る製塩土器と想定され、当時この付近が海岸であったことと推測されます。他にまじない用とも思われる土版(板状土製品)も見られます。石器は少なく、磨石・石皿・軽石状石製品などです。これらの遺物は、台地の上から廃棄されたものとも想定されます。
 台東区内の調査としては、希少な縄文時代後晩期の遺跡であり、特徴的な出土遺物として製塩土器が注目されます。製塩土器は、生産関連の遺物として重要であり、遺跡の特徴とともに当時の地形や環境を推定する資料です。遺物全体において、近隣の著名な湯島貝塚に関連するということで、台東区および周辺の縄文時代を考える上において、貴重な資料です。


茅町遺跡出土縄文時代土器・石器

お問い合わせ

生涯学習課文化財担当(生涯学習センター)

電話:03-5246-5828

ファクス:03-5246-5814

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