日本堤消防署二天門出張所地点出土浅草寺中世関係資料
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更新日:2011年1月14日
台東区教育委員会
平成21年3月登載
浅草寺遺跡は区の東側、隅田川の西岸に位置し、浅草寺旧境内地を対象にした遺跡です。浅草寺遺跡ではこれまで7回の調査が行われており(本堂・五重塔・影向堂・浅草寺病院・福祉会館・消防署・浅草神社地点)、古代から近世にかけての浅草寺関係資料が確認されています。平成16年には寺院東側の日本堤消防署二天門出張所の改築に伴い調査をしました。調査地は近世は門前町屋であったようですが、近世以前は浅草寺境内地と推定されます。中世・古代の遺構として井戸跡・貝廃棄土坑、埋葬等が検出され、中世井戸跡を主に、多量の瓦や
瓦は大半が平・丸瓦ですが、軒平瓦や各種道具瓦も出土し、文字瓦(「法華経」?等、隅木蓋瓦?)も見られます。年代的には軒瓦の文様・形状等から15・6世紀が中心です。堂舎で使用されていた瓦を廃棄したものと推定され、文字瓦は堂舎に葺く時の祈願のためとも思われます。板碑は、浅草寺周辺に確認される先刻連座板碑、類例の少ない
軒平瓦等は、本堂・五重塔地点からの出土資料と同種です。ちなみに影向堂地点等からは13世紀前半頃の連珠文軒平瓦が出土し、現在浅草寺関係瓦としては最古であり、今のところ伽藍成立期の瓦と思われます。
瓦・板碑等の内容から、本調査地点出土の中世等の資料は浅草寺に関係する資料と推定され、特に『
出土した中世陶磁器類
出土した中世瓦(軒平・軒丸・刻印平丸)
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