浅草寺遺跡影向堂地点出土中世資料
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更新日:2021年7月14日
台東区教育委員会
平成三十一年三月登載
本出土中世資料は、浅草寺遺跡
瓦類(軒平・軒丸・平・丸瓦等)、陶磁器類(渥美産壺・常滑系片口鉢・中国産青磁碗・
瓦類は軒平瓦五点・軒丸瓦二点を含み、平・丸瓦が多量にある。軒平瓦の文様は主に
連珠文瓦の年代は十三世紀頃で、大半の平・丸瓦の年代も鎌倉時代前半である。渥美産壺は十二世紀後半頃、常滑系片口鉢は十四世紀頃、土師質皿は十四世紀頃である。板碑には「永正十四年」(一五一七)の紀年銘があり、出土した板碑の大半は、中世後期と推測される。
浅草寺に関わる歴史を考える資料として重要である。さらに、今のところ浅草寺の軒瓦としては最古の資料が含まれており、周辺地域を見ても、希少な中世瓦が使用された例としても貴重である。また火葬骨の埋葬用の蔵骨器は、高級な渥美産壺を使用していることから、浅草寺に関わる有力者を埋葬したものと推測され、重要である。
渥美産壺
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