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下谷同朋町遺跡出土近世資料一括

ページID:704403343

更新日:2021年7月14日

台東区教育委員会
令和二年三月登載

 本資料は、御徒町変電所新設工事に伴い、平成二十二年(二〇一〇)の調査で出土したものである。なお調査地は元松坂屋の敷地であったが、松坂屋の改築に伴い区の所有地となった。
 本資料は、陶磁器類・木製品・金属製品などである。特徴的な資料には、鍋島藩窯染付木盃もくはい型大皿など、肥前産磁器の優品、瀬戸美濃産陶器の優品、良好な琉球産三耳壺や土製型などがある。また「下谷長者丁」と釘書きされた灰釉徳利もある。
 遺跡の形成当初の性格は不明瞭である。十八世紀初頭頃には主に寺院地となっており、それ以降は、江戸城詰めの役人である同朋衆の拝領屋敷地となって、土地は町人に貸されていたと思われる。
 鍋島藩窯や瀬戸美濃産の優品、琉球産壺などの出土は、同朋衆拝領屋敷であったことを裏付けるものと推測される。また「下谷長者丁(町)」は調査地の南側に成立した町屋である。
 本資料には優品が多く見られ貴重である。さらに、御徒町地域の歴史資料も含まれており、台東区の歴史を考えるうえでも重要である。


近世前半の陶磁器類


琉球産三耳壺

お問い合わせ

生涯学習課文化財担当(生涯学習センター)

電話:03-5246-5828

ファクス:03-5246-5814

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