上野駅東西自由通路建設地点調査出土品
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更新日:2010年12月1日
台東区教育委員会
平成12年度登載
本調査地は上野駅をまたぐ通路(現東西連絡路、通称パンダ橋)の、上野公園側の部分にあたります。
上野公園内には、上野忍岡遺跡群という旧石器時代から近世までの遺跡が広がっています。遺跡は上野台の東南の縁辺に位置し、千葉県境まで続く広大な東京低地に面しています。当地の北西には東京文化会館構内・国立西洋美術館(以下西美)構内などの遺跡が分布しています。
上野公園一帯は江戸時代には寛永寺境内地となっており、調査地は当初は子院の
調査は平成10年、東西自由通路建設に伴い行われました。その結果縄文時代から近世までの遺構・遺物が豊富に発見されています。近世では、17世紀頃の常照院時代の
地下室からは多くの高級な肥前・瀬戸美濃産陶磁器の他、中国製磁器、銅製灯明具、松竹・
近世以前では縄文時代前期、弥生時代末期頃、古墳時代後期、奈良・平安時代の竪穴住居跡が5軒発見されました。古墳時代の住居跡は火災にあったためか焼失しており、焼け落ちた屋根材が炭化したまま残っていました。その住居跡からは完全な形の
地下室出土の17世紀頃の陶磁器類
住居跡出土の古墳時代後期の土器類・金環(中央下)
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