台東区池之端七軒町南遺跡出土埋葬関係資料一括
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更新日:2011年1月18日
台東区教育委員会
平成22年3月登載
池之端七軒町南遺跡は台東区の西端、不忍池の北西側に位置する低地の遺跡です。本遺跡の北側には、やはり埋葬関係資料を有形文化財として登載している慶安寺跡や、町屋等を調査している池之端七軒町遺跡などが知られます。平成18~19年に、池之端2丁目1番に所在する、宗教法人大本東京本部の改築工事に伴い発掘調査をしました。江戸時代には当地周辺は寺院や町屋等が広がっていました。調査地は、近世寺院跡地であり、浄土宗心行寺あるいは臨済宗永昌院の境内地と推定されます。なお心行寺は当地にて寛文7年(1667)に建立しているようで、大正14年に移転しており、江戸六地蔵の4番目が安置されていたようです。今回の発掘調査では主に墓所が対象ですが、その下面は未調査となっています。遺構としては400基以上の墓のほか、井戸跡や排水用の「
埋葬関係品としては、墓石、埋葬容器、および副葬品、そのほか供養などの祭祀品等です。墓石等は登載の対象ではありませんが、江戸時代初期である元和7年(1621)の年代も見られました。副葬品としては、大半が銭貨と数珠で、古銭は主に「寛永通宝」、数珠は木製が主体ですが、種実やガラス製も見られます。木製品も多く出土しており、
出土したこけら経の一部
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