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菊屋橋二丁目遺跡出土黒楽茶碗

ページID:914296999

更新日:2021年7月14日

台東区教育委員会
令和二年三月指定

 本黒楽茶碗は平成三年六月に出土したもので、当地は江戸時代切絵図等から「寺町」を形成した寺院密集地の一画と推定される。
 法量は口径約一一・五センチメートル、底径約一二・〇センチメートル、高台径約五・〇センチメートル、器高約七・〇センチメートル、高台高約〇・五センチメートル。
 本茶碗は、半筒形で手捏ね製の軟質陶器である。全体は歪みが少なく、底面を、らせん状の兜巾ときん高台とする。高台内を含めた全体に漆黒の黒釉を総掛けにしており、わずかに赤みが混じる。胎土はやや粗く白色である。刻印等は有しない。
 本黒楽茶碗は「漆継」で補修されていることから、大切に使用されたものと思われ、大振りの作りであることや、釉調等から「楽焼」のなかでも古手の製品と推測される。
 台東区内においては、東京国立博物館構内出土で十七世紀前半製作の常慶じょうけい白楽しろらく釉獅子香炉や、池之端いけのはた七軒町しちけんちょう遺跡出土の黒楽茶碗等と並ぶ、希少な出土資料である。
本黒楽茶碗は「楽焼」の古手の製品と推測され、台東区内では、希少な出土事例として重要であり、保存状態が良好であることも貴重である。


黒楽茶碗

お問い合わせ

生涯学習課文化財担当(生涯学習センター)

電話:03-5246-5828

ファクス:03-5246-5814

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