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木造阿弥陀如来立像(長寿院)

ページID:238371818

更新日:2010年11月4日

長寿院
平成3年度指定

 この阿弥陀如来像は、浄土宗に属する長寿院の本尊です。顔を左斜め下に傾けた珍しい姿をした阿弥陀如来像で、見返り阿弥陀みかえりあみだの俗称があります。この特異な像容及び名称について、長寿院では次のような縁起を伝えています。

昔、奥州名取郡の老婆が紀州熊野権現に参詣したときのこと、恵心僧都えしんそうづという著名な僧侶に会い、僧都の持っていた阿弥陀如来像を貰い受けました。老婆は喜んで帰途につきましたが、武蔵国豊島郡まで来ると阿弥陀像は突然重くなり、老婆は近くの寺に安置して、一人故郷へ帰りました。江戸時代初期、この像は神田の長福寺という寺にありましたが、像にまつわる縁起を聞き伝えた笈縁きゅうえんという僧が、この像を深く信仰し、長寿院を開いて本尊としたそうです。ある日、笈縁が阿弥陀像の傍らで一心に念仏を唱えていた際、笈縁々々という声がするので、ふと阿弥陀像を見上げたところ、阿弥陀像の顔が笈縁の頭上に向けて左に傾き、以来、見返り阿弥陀と呼ばれるようになったそうです。

本像のように見返り阿弥陀の名をもつ阿弥陀如来像として、京都禅林寺永観堂ぜんりんじえいかんどうの木造阿弥陀如来立像(鎌倉時代制作)が著名ですが、類例はきわめて稀です。

本像は、鎌倉時代後期の制作。顔から胸にかけて漆箔しっぱく(漆塗の上に金箔をはること)をほどこし、衣の文様には切金きりかね(金箔を紐状に細長く切り漆塗の上に一本ずつはって模様を描くこと)を用いて、今なお鮮やかな金色を残しています。とくに切金文様はとても精緻にほどこされ、顔や着衣に見られるしっかりした彫法とともに、制作者の高度な技術が偲ばれます。

本像は平成2年度区民文化財台帳に登載されましたが、他に類例の少ない像容を有する上、鎌倉時代後期の高度な彫刻技術を見ることができることから、同3年度指定文化財となりました。

木造阿弥陀如来立像
木造阿弥陀如来立像

お問い合わせ

生涯学習課文化財担当(生涯学習センター)

電話:03-5246-5828

ファクス:03-5246-5814

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