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木造阿弥陀如来坐像(正寶院)

ページID:520319247

更新日:2024年2月19日

正寶院
平成10年登載

 正寶院は、天台宗寺門派(園城寺)系の単立寺院で、山号を龍光山といいます。本尊のとび不動に対する信仰が江戸時代より盛んで、現在でも厄除け開運で(特に航空安全の祈願寺として)有名な寺院です。この正寶院の本堂脇壇に、江戸時代前期に作られた木造阿弥陀如来坐像が安置されています。
 像は、ヒノキ材を用い寄木造よせぎづくりという技法で造られました。高さは、52.0センチメートル。来迎印を結び、右足を上に、結跏趺坐します。
 残念ながら、かつて坂本来迎寺(聖衆来迎寺。滋賀県大津市にある寺院)にあったと伝えられているほか、詳しい伝来や作者の名前などは不明ですが、像底部の銘文、

為二親 後藤平兵衛 為秋嶺妙貞菩提 為二親 森絲右衛門

という朱漆銘と、

庚 慶安参年 
寅 六月吉日

という墨書銘により、慶安3年(1650)6月に像が制作されたとわかります。
 本像は、平安時代後期の定朝様じょうちょうようを規範として作られていますが、その構造には江戸時代の特色もよくあらわれ、銘文により制作年代が明らかな阿弥陀如来坐像であり、区内に残るこの期のものとして貴重です。

お問い合わせ

生涯学習課文化財担当(生涯学習センター)

電話:03-5246-5828

ファクス:03-5246-5814

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