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木造観音菩薩立像

ページID:663792904

更新日:2021年7月14日

浅草寺
令和二年三月指定
 本木造観音菩薩立像は、『浅草寺縁起』によると、承暦三年(一〇七九)、浅草寺の本堂火災で、本尊が自らひつじさる(南西)の方の榎の梢に飛び移り、後にその榎をもって源義朝が観音像を造って安置したとされることから、「榎本尊」とも呼ばれます。総高(含台座)は七二・三センチメートル、像高は六四・五センチメートル。樹種は不明(広葉樹材か)ながら、一木造りで内刳りは施されません。頭頂から台座、両手首先までを一材から彫出しています。現状では、彩色の大半が剥落していますが、もとは木地に直接、白土地彩色したと思われます。
 本像の宝冠にあらわされた三面頭飾は、七世紀前後の金銅仏に類例が認められる意匠で、本像の構造や形式は、古代の金銅仏を写したことを思わせます。
 『浅草寺縁起』に記された、本像の奉安伝承を裏付ける証拠は確認できませんが、その作風から判断すると、当地附近での制作の可能性もあると考えられます。時代は下るものの、養和元年(一一八一)七月には浅草大工字郷司が鶴岡若宮造営のため鎌倉に召し出されており、当時の浅草に仏師がいた可能性もあります。
 本像の制作は平安時代中期(一一世紀)に遡り、浅草寺はもちろん区内でも最古の作例に属します。さらに優れた造形力を示す仏像として貴重です。また、当地における観音信仰を考える上でも見過ごすことのできない尊像です。なお現在、浅草寺では正月の温座秘法陀羅尼会の本尊とされています。


木造観音菩薩立像

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生涯学習課文化財担当(生涯学習センター)

電話:03-5246-5828

ファクス:03-5246-5814

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